じんとにっく

皆さん、クレジットカードって何枚お持ちですか？私は、２枚。1枚は年会費無料のセゾンカード。もう1枚は商売柄、エネオスカード。もっとも、使用頻度は年数回ですから、極めてライトユーザーです。

先日、エネオスカードの更新の文書が参りました。いつもなら、放っておけば新しいカードが送ってきたのに、今回は更新を「希望する」旨の返事をしないと、更新されないように変わっております。さらに、これまで無料だった年会費が有料になり、特典の見直しも示唆されておりました。

4月にエネオスとジョモが合併し、ＪＸになりましたので、カードの統合に備えての動きかな、と単純に考えておりましたところ、先日業界紙に次のような記事が掲載されておりました。

「石油元売各社　クレジット戦略に変化　貸金業法改正が影響か」

つまり、以前は拡販のためにクレジットカード普及を押し付けてきた元売が、ここにきて音沙汰なし、というわけで、今回のエネオスなどは、使用頻度の低いユーザーはむしろ切り捨てたい、と言わんばかりです。

さて、私も知らなかったのですが、この6月から「改正貸金業法」が施行されまして、キャッシングの総量規制というものが行なわれるそうで、年収の1／3までしかキャッシングで借りられなくなるそうです。

「私は借りてないから関係ない」とおっしゃる方がほとんどだと思いますが、調査によると、現在消費者金融利用者の４４％が何とこの規制に抵触しているそうで、さらに改正についての認知度はたった２１％しかないそうであります。

クレジットカードというのは、単に買物の決済機能だけではなく、キャッシングできる機能がついていることが、カード会社としてはメリットなわけで、実際に収益の3割以上をキャッシングの利息収入から挙げているのだそうです。

先の記事には、貸付上限規制が厳しくなったことで誰にでも発行できない状況となり、この結果、カードをより多く発行することで得られる様々なプレミアムが見直され、カード会社と元売会社の間の利益配分にも影響が出てきており、元売も戦略変化を迫られているのではないか、と書かれておりました。

皆様ご利用のクレジットカードにも様々な特典がついていると思いますが、これまではキャッシングで得られていた利益で賄われていたであろう、そうしたクレジットカードの特典は、今後どうやら削られていく方向になりそうですね。