現金化業者

テーマ:保険・金融
世の中、賢い人が一杯いるなあと思うんですが、本当に人類のためになるノーベル賞のような知恵や知識は常人には理解できず、「なるほどな~、よ~考えたなあ」と妙に納得できるようなことは、悪事に多いような気がいたします。

昨日、改正貸金業法の改正のことに触れましたが、貸金業者が高利で高額を貸すことが法的に難しくなって参りました。しかし、そんなことでめげる彼らではないようです。

一昨日、NHKのニュースを見ておりましたら、最近「現金化業者」という新手の貸金業者が出現し、急激に増殖しているのだそうです。「現金化業者」の手法は、ほとんど価値のないものをクレジットカードで購入させ、手数料を引いた差額を購入者に即時に振り込む、というものです。

例えば、日銭に苦しくて、サラ金から金を借りたいが規制が厳しくなって借りられない人がいたとしましょう。そこで、現金化業者は、例えばただ同然のビー玉を20万円でクレジットカードで購入することを持ちかけます。ネットで手続が済むと、ほどなく20万円から手数料の(例えば)3万円を引いた17万円が現金業者から振り込まれるという仕組み。

購入者はとりあえず現金が得られ、現金化業者はクレジット会社から確実に20万円(マイナス数パーセントの手数料)を得ることができるわけです。しかも、購入者の債務不履行のリスクはクレジット会社が負うわけですから、現金化業者は痛みもなく実質的に手数料が得られるというわけです。

従って、かつてのヤミ金業者が現在どんどんこの「現金化業者」に衣替えしているとか。現行の法律ではこの形態は違法とはならないようですが、今後取締りが進められることは確実で、ニュースでも現金化業者との取引を行なわないように勧めておりました。

しかし、人間が生きるか死ぬかのぎりぎりのところのニーズや本能に関する類の事って、いくら取り締まったり規制しても、新手の手法がどんどん出てきて、いつまで経ってもいたちごっこなものなのかもしれませんね。

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