御園座へ

テーマ:曳山・歌舞伎
先日、旅行社M君から「御園座の歌舞伎招待券を頂いたんですが、行かれませんか?」とありがたい電話を頂戴いたしまして、「それは是非とも」ということで、同級生でいろいろなところでお付き合いのありますMテK山君と昨日観劇に行って参りました。

車を出そうというK山君のありがたい言葉に甘えたのはいいのですが、「えっ!ナビついてないの?」「ETCもないの?」と自分のことはすっかり棚に上げた我が発言。運転者が違いまんがな。ナビがなくても無事時間通り目的地である名古屋御園座に着きましたがな。

さて演目はと申しますと、「男の花道」でございます。以前ブログにも書きましたが、この芝居は今年曳山祭で萬歳楼瀬田町組さんが演じたのみならず、私自身が翁山で役者として出場した思い出深い作品でもあるわけです。

実は2年ほど前にも松竹座で掛かった時にも見に行きました。その時は3階席だったのですが、役者は歌右衛門が坂田藤十郎、玄碩が片岡我當、大名(田辺)役が坂東弥十郎だったと思いますが、歌舞伎というより新劇染みていて少しがっかりした記憶があります。

ところが今回は、1階席でしかも花道すぐ横という上席。花道を入退場する役者さんの息遣いが聞こえるような位置でありました。
配役は歌右衛門に市川亀治郎
彼は市川猿之助の甥でありますが、立役と女形の両方をこなし、大河ドラマ武田信玄でも主役を堂々と演じるなど実に多才で有能な役者だと思います。

さらに、名医土生玄碩役に亀治郎の実父である市川段四郎。そして何よりも私が演じた大名役を関西歌舞伎界のプリンス・片岡愛之助が演じたのは望外の喜びでありました。やはりスターというのはオーラがあるというのか、ちょっとしたセリフの言い回しから仕草一つとっても味があるものです。
弥十郎と愛之助では大違いだよ
劇中劇の八百屋お七の人形振りも見事でしたし、歌右衛門が自分が失明したことを想像して、盲目の役者が出てくる袖萩や朝顔の芝居の稽古をするところなどは、浄瑠璃をBGMとし自らは細三味線を弾いて重奏するという斬新な演出もありました。

午後四時から専門店会の総会の予定が入っておりましたので、「男の花道」が終わったところで、御園座を後にして帰って参りました。とても満足感の残る観劇でありました。旅行社M君ありがとうございました。

(追記)
名古屋といえば、うどんやカツやら食べ物にやたらめったら味噌を使うことで有名ですが、劇場の名前にも「みそ」を使わずにはいられなかったのでしょうかね。「みその座」?

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