うす皮饅頭

テーマ:よもやま話
昨日、御園座へ観劇に行ったことを書きましたが、旅行社M君にチケットを頂きましたので、その御礼におみやげを買っていかねば、と思い、何がいいかな~と売店内をあっちへ行ったりこっちへ行ったり、うろちょろいたしておりました。

昨日のままさんのコメントにもありましたが、最中の中にアイスクリームを挟んだ「御園座最中」というのが有名なようでして、それにしようかな~と一瞬思わないでもなかったのですが、保冷剤入れてももし溶けたら悲惨やなあ、とか考えると逡巡してしまいました。

結局、いろいろ悩んだあげく、まあ無難なところで品名刻印の「御園座饅頭」10個入りにしとこか!と超妥協的意思決定をしかけたのですが、その瞬間、車を停めた近隣の駐車場から御園座までの間に一軒のひなびた、しかし何とも言えない老舗のオーラを発している菓子店があったことを思い出しました。

同行のMテK山君に「あそこの古びた菓子屋で買うか?」と提案いたしましたところ、「お~それはいいかもしれない」と賛同され、帰りにその店に立寄ります。山本屋菓子舗というこの店、「うす皮饅頭」というのぼりが立っていなかったら、ほぼ確実に見逃してしまうようないでたちであります。

店内は想像通り、飾らず、目立たず、格好つけず、商品をストレートにガラスケースに陳列し、目玉商品の「うす皮饅頭」は木の箱に入れられ、無造作にガラスケースの上に置かれております。いい意味で「客に媚びない店」と言えるでしょうか。直感的にこれはうまいに違いないと感じまして、早速「うす皮饅頭」10個入りを注文いたします。

3人ほどの従業員さんがいらっしゃいましたが、一様に無表情といいますか愛想がございません。容器も味も素っ気もなく中身で勝負!という堂々とした意気込みを感じます。せっかくなので、自宅用の土産にもうす皮饅頭とその他の菓子を数個求めます。
 がぶり
帰りまして、早速一口。普段甘いものを口にしない私ですが、「これは美味い!」。決して甘すぎず特に小豆の粒の感触が何とも言えませんがな。母にも奨めましたら「これ、うす皮饅頭やろ」と知っておりまして、以前御園座に行った時に母も偶然同店でこの菓子を買ったのだといいます。

「さっきごはん食べたばっかやけど、ツルリと入ってもがな」とご満悦。買ってきた別の和菓子も食べた妻も「うす皮饅頭の方がおいしかったわ」との評。そう言えば店内には30個まとめて買っていく人もいましたわ。うちももう少し買えばよかった。

皆様、御園座へ行かれましたら御園座最中もいいですが、山本屋のうす皮饅頭、これはお奨めです。

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