只今ちょうど朝四つ
テーマ:曳山・歌舞伎
2010/03/21 09:36
今日は彼岸の中日、春分の日でございまして、昼の長さと夜の長さが同じになる日ですね。先日、夕暮れ時のカラスの群れの話をいたしましたが、最初その事実に気づいたのが1月でして、その時は夕方の5時ごろで、ほぼ暗くなりかけていたのですが、最近は6時でもまだ日は暮れませんね。
さて、現代では日の出、日の入りは日々時刻が変わりまして、昼が一番長いのが夏至、一番短いのが冬至となるわけですが、江戸時代は夜が明けるのが「明六つ」、日が暮れるのが「暮六つ」ということで、決まっておりました。
これを「不定時法」というそうですが、上図の様に日の出から日没までを6等分したものが「昼の一刻(いっとき)」、日没から翌日の日の出までを6等分したものが「夜の一刻」となります。
江戸時代は時計がわりに時の鐘が鳴ったのですが、その音の数で何刻(一刻は約2時間)と呼ぶのが普通だったそうです。上図のように明け方(早朝)の明け六つ、朝五つ、暮れ方の暮れ六つ、夜四つとか言い、その半分を半刻(はんとき=1時間)といい、九つ半とか、八つ半とか言ったそうです。
ってことは、そうなんです。1時間の長さが夏は長く、冬は短い。お天道様の動きに従って生活するわけで、明るい時に働いて、暗くなったら寝る。究極のサマータイムですね。
さて、本年度わが伊部町翁山組は出番を迎えまして、「双蝶々曲輪日記 引窓」を演じます。この芝居、上記の時刻が物語の重要なポイントとなって参りますので、ぜひ江戸時代の時刻について覚えておいて下さいね。
今日はこれから、稽古場の設営です。行って参ります。
さて、現代では日の出、日の入りは日々時刻が変わりまして、昼が一番長いのが夏至、一番短いのが冬至となるわけですが、江戸時代は夜が明けるのが「明六つ」、日が暮れるのが「暮六つ」ということで、決まっておりました。
これを「不定時法」というそうですが、上図の様に日の出から日没までを6等分したものが「昼の一刻(いっとき)」、日没から翌日の日の出までを6等分したものが「夜の一刻」となります。
江戸時代は時計がわりに時の鐘が鳴ったのですが、その音の数で何刻(一刻は約2時間)と呼ぶのが普通だったそうです。上図のように明け方(早朝)の明け六つ、朝五つ、暮れ方の暮れ六つ、夜四つとか言い、その半分を半刻(はんとき=1時間)といい、九つ半とか、八つ半とか言ったそうです。
ってことは、そうなんです。1時間の長さが夏は長く、冬は短い。お天道様の動きに従って生活するわけで、明るい時に働いて、暗くなったら寝る。究極のサマータイムですね。
さて、本年度わが伊部町翁山組は出番を迎えまして、「双蝶々曲輪日記 引窓」を演じます。この芝居、上記の時刻が物語の重要なポイントとなって参りますので、ぜひ江戸時代の時刻について覚えておいて下さいね。
今日はこれから、稽古場の設営です。行って参ります。