昔の機械を嫁に出す(前)

テーマ:油甚本店
6/13のブログで、大阪のHさんが当店でかつて使用していたモーター式の搾油機を見に来られた、というお話をいたしました。その後、話が進みまして、2台ある搾油機の1台を自分のところで引取られ、もう1台は千葉の今井製油さんにお譲りするということになりました。

そして、昨日は早朝から搾油機の搬出作業です。だんじりで有名な岸和田の専門業者さんを手配されまして、6名ほどのとび職さんが来られ、ユニックやチェーンブロックを使いながら、ほぼ半日がかりで搬出し、トラックに積み込まれました。

まずは、比較的搬出が容易な方の搾油機からです。当社は伊勢湾台風まで、つまり50年前までは自社で製油を行なっておりましたので、その時まで使用されていた機械です。

上部の漏斗のようなところから煎った菜種を入れて、モーターで搾油機を稼動させたのでしょう。
油搾ったろかい
プレートを見ると「NT式 自動連続搾油機」とあります。
日東製作所製
裏側にも別のプレートが


こちらの機械は、比較的新しく、また小型ですので、さほど苦労することなく搬出ができました。それにしても50年もの間、倉庫の中で放ったらかしにしていたとはいえ、いざ他人の手に渡すとなると一抹の寂しさが湧いて参ります。「嫁に出すような気分」です。と言っても、嫁に出したこともないのでどんな気分かもわからないのですが...。

今さら「やめとく」とも言えないし...。とやや複雑な心境でいたところ、大阪のHさんが「ちょっと、こんなもん見つけましたよ!」と興奮して私をお呼びになるではないですか。それは一枚の古い木製看板で、廃材の中に埋もれていたようです。

見ると、「菜種油粕 綿実油粕  攝津製油株式会社 特約販売店 桐山甚助商店」と書かれているではありませんか(桐山甚助商店は油甚の別名です)。実はこの大阪のHさんも千葉の今井製油の社長も攝津製油のOBなのですが、まさか昔当店と取引があったとは全く知りませんでした。

「やはりご縁があったのですね」とお互い口を揃えて同じ言葉を発しました。この看板はきれいに掃除して磨いて、またご紹介いたします。(つづく)










アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2009/07      >>
28 29 30 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 1

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧