ガソリンの悲劇

テーマ:石油
大阪でパチンコ店放火事件が発生いたしました。また、ガソリンが使われました。石油販売業者としては実に嘆かわしいことです。

昨日の朝ズバでみのもんたが、「ガソリンって車に入れるんじゃなくても、買えるんですか?」と聞いておりました。コメンテイターが「ポリ缶では買えませんが、特殊な携行缶を持って行けば買えます、一応ね」と語尾に行くに従って声が小さくなっていきました。。

私たち販売業者もできればそういう形での販売はしたくないわけですが、車以外での用途(草刈機、農機具等)や緊急時対応というお客様の事情を考慮すると、無下にお断りすることは不可能です。

考えてみたら、ガソリンは刃物と一緒ですね。揮発油ですから、引火点が-45℃と低く、さっと広がって火がつくと爆発するわけですから、使い方を誤ると恐ろしい武器となります。

夜のニュースステーションで、犯人が元タンクローリーの運転手だったということを知って、さらにショックを受けました。彼はガソリンの危険性を熟知した上で犯行に及んだわけです。「とにかく誰でもいいから殺したかった」のだと...。

犯人の知人が、昨年から仕事が週1回くらいに減って彼が困っていた、と語っていました。原油価格の乱高下と週決め価格の導入で、出荷が週末や週明けに集中したためなのか、業者間転売玉という、いわゆるバッタ物が少なくなって、運送業務が減ったのか...。

殺人犯に同情するつもりは毛頭ないのですが、目先の利益だけを追う世の中のシステムが凶悪犯罪を生み出す可能性を無視するわけにはいかないような気がします。

事件に巻き込まれ、かけがえのない命を奪われた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


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