ライバル伝説

テーマ:スポーツ
7/20の夜、4チャンネルで「20世紀スポーツ名勝負ライバル伝説」という番組が放映されておりました。4組のライバルを取り上げておりまして、第1組がシンクロナイズドスイミングの小谷美可子と奥野史子。
VS
小谷は当時から人気者。奥野は最近、陸上の朝原夫人として脚光を浴びるようになりましたが、現役時代は地味で、実力的には小谷を越えていたのに、ネームヴァリューの点で随分苦労したんだな、ということを初めて知りました。なかなか女同士の確執も強烈ですね。

第2組が元ジャイアンツの江川と西本両投手。江川は巨人入団時にいろいろありまして、その時阪神とのトレードの相手となった小林繁氏とは、数年前に黄桜のコマーシャルで手打ちがあったことを覚えておりますが、西本とも同じチームのエース争いで火花を散らしていたわけです。
江川VS西本
当時から二人の仲が決して良くはないことは一目瞭然でしたが、お互いに相手のことを「打たれろ!負けろ!」とまで思っていたとは...。しかし、それこそが本当にお互いをライバルと認めた者たちのごく自然な感情だったんだと、番組は二人の再会と和解を感動的に演出しておりました。

実は私は作新学院時代から江川卓の大ファンでありまして、当時大ブーイングの中で巨人に入団したわけですが、ずっと応援し続け、彼の引退とともに巨人ファンでなくなりました。従って、江川投手と同様、当然のことながら最も嫌いなプロ野球選手は西本投手だったわけです。

ある年、完璧な成績を残しながら、人格面でそれに値しないとして沢村賞を逸した江川卓。人格欠損だったのは彼ではなく、制度の穴の悪用を考え実行した大人たちだったはずです。その年に沢村賞を取ったのが、同チームで成績の劣る西本聖であったわけですから、葛藤が生まれたのは当然かもしれません。

いずれにせよ、真のライバルと巡りあい、お互い憎しみを感じあうほど切磋琢磨し、いつの日か和解する日が来る。そんな人生を味わえたことこそが実は彼らの幸せだったのかもしれませんね。


(追記)
昨日、小谷が「世界水泳ローマ」で、江川が「オールスター」で揃って解説しておりましたな。

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