解散で万歳

テーマ:政治
昨日は2ヶ月ぶりに散髪をしてもらいに。髪の毛というのはある日突然鬱陶しくなって切らずにはいられなくなります。昔から「浮世床」などと申しますが、髪を切ってもらいながら世間話などをいたします。

最近の話題といえば、ゆかたまつり、日食、そして衆議院の解散に話が及びまして、散髪屋さんからこんな質問が。

「失業するのになんで解散の時にみんな万歳するんですかね?」

そうそう、そうなんですよ。河野議長が「憲法第7条の規定により、衆議院を解散する」と言った途端に議場から「バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ」ですもんね。解散を待ちに待っていた民主党議員のみならず、自民党議員もこぞってですもんね。あれは確かに異様です。

帰りまして調べてみますと、同じ疑問を持つ人はやはり結構いらっしゃるみたいですね。しかし、どうやら諸説あれどもこれという決め手はないようでありまして、「ただの慣習」というのが結論だそうでございます。で、諸説というのは

1.失業したのでヤケクソで
 この説は冗談っぽくてほとんど説得力はないように見えますが、恐らく一番本質を突いているような気がします。前回の郵政選挙でタナボタ当選した小泉チルドレンの多くはこの部類ではないでしょうか。文字通り「お手上げ」ですね。

2.出陣式の万歳
 つまり、「さあいよいよ選挙だぞ!」と互いに健闘を誓い合い、鼓舞するために行なうということです。実際、これをやることで国会に戻れるというジンクスもあるとか。多分、再選議員が多いから、単純に戻れなかった人より戻れた人の方が多かったのではないでしょうかね。

3.天皇陛下への敬意
 明治憲法下、(解散の詔書を包む)紫のふくさに象徴される天皇陛下に万歳というのが始まり、という説であります。記録によると明治30年の第11回帝国議会解散時に議長が天皇陛下の詔勅を読み上げた際、議場内に拍手と万歳が起こり、これ以後、衆議院解散の時には必ず行なわれるようになったようです。


現在は解散権は実質的に内閣総理大臣にあるわけですが、衆議院の解散は天皇陛下の国事行為であります。天皇陛下ご外遊中の解散を避けたことを非難する議員や国民も極めて少数でした。やはり、天皇陛下が象徴される日本国そして日本国民への敬意の万歳であると理解したいですね。

(追記)
昨日の皆既日食のテレビ中継を見ながら、番頭さん(83)が母(85)に、「太陽を見る、見る、て気安う言うとるけど、昔はお日さんを拝ましてもらうて言うたもんやのにねえ」としみじみと同意を求めていたのが印象的でした。




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