<<最初    <前    1  |  2  |  3  |  4  |  5    次>    最後>>

バカの壁

テーマ:政治
産経新聞が平野復興相のいわゆる「バカ」発言を緊張感を欠く不適切なものだと1面トップで批判していた。

しかし今回の発言に対しては、これまでの松本龍前復興相や鉢呂前経産相の失言のように、マスコミ各社が一斉に叩きまくったのとは様相を異にしている。

毎日は淡々と事実を報道。日経、中日などは記事にもなっていないし、読売、朝日はそれぞれコラムで、平野氏の発言を批判するというより、軽率な言葉狩りを戒めた内容となっている。

読売新聞
「言葉は文脈のなかで生きている。一語を抜き出して『けしからん』と非難しても意味がない。野党には“バカ”を問題視する向きもあるようだが、これを失言とみなすのはいささか気の毒だろう。・・・暴言退治と言葉狩りの区別を忘れまい。」

朝日新聞
「扱いが難しい言葉だけに、発言に逸脱感はあるにせよ、事例を調べる必要を述べた前後の文脈はまっとうだ。自民党幹部の言う『許されない』ようなものだろうか。むしろそうした反応に『やれやれ』の感がある。」

こと産経に限ったことではないが、自分の肌に合う一紙の記事だけを読んでいると、意図的な偏向報道を鵜呑みにしたり多面的な物の見方を妨げてしまう可能性がある。養老孟司氏のいうところの、二元論で物事を切り捨てる「バカの壁」を自分の前に作らないようにしたいものだ。

亡くなった友人を思わず「バカ」と言ってしまった平野さんの気持ち、私はよ~くわかります。

天動説男

テーマ:よもやま話
週末の食卓(29)に登場した長浜では知る人ぞ知る、晴れ晴れ晴れ晴れ堂のおっさん。久しぶりに押し...、いや営業回りにやってきた。事務室内の母と事務員さんに声をかける。瓶詰めをしながら耳を傾けると....。



晴れ: どうや、何か要るもんおまへんか?

母: あんたはん相変わらずよう気張るなあ

晴れ: いや、ほんなことあらへん。もう棺桶に片足突っ込んでるがな。

棺桶といえばこの御仁、随分昔のことだけど、余命いくばくもない年寄りの居る家に押しかけて、まだご存命なのに葬式グッズを売り込んだという伝説を持つ。今度は事務員さんに向かって、

晴れ: どうや香水いらんか?700円や

事: ほんなもんつけへんもん。どっこも行かんし

晴れ: ほんでも値打ちやで~、700円、安い!

事: 安ても、つけんかったら無駄やがな

晴れ: お、何や?袋作ってるんか?袋ならあるで

事: 大きいサイズはあるんや。一番小さい瓶を入れるのに適当なのがないでな、作ってるんよ

晴れ: あるで~、ちょうど豆腐が一丁入るやつが

事: ほやから、大きいのは要らんのやて

晴れ: 何でぇ?大は小を兼ねるやがな


「安さは不要さに勝る」
「顧客の要望は商品に合わすべし」

ドラッカーも真っ青。あぁ、天動説男(てんどうせつお)は今日も行く。

せっかい

テーマ:言葉・漢字
先日、「おおさもない」という言葉について書いた際に、中ちゃんさんから「『せっかい』って何のことか知ってます?」という質問を頂戴いたしました。

明治生まれのおばあさんが使っておられたとのことで、ヒントが「カレーの時に使うもの」ということでしたので、まさか「石灰」食うわけないし、「雪塊」から「らっきょう」を連想いたしまして、「らっきょう」と答えましたら、何と正解は「スプーン」のことでした。

で、色々調べてみますと、どうやら昔「切匙」と書いて「せっかい」と読む道具が実際に存在していたことがわかりました。しゃもじを縦半分に切って先を尖らせたようなものなのですが、すり鉢の間に挟まった胡麻かすなどを、これでそぎ落とすのに使われたようです。

多分、明治生まれのおばあさん、西洋から渡ってきたスプーンを見た時に、その時点で身の回りに存在する道具で、形態的、機能的に最も近い「せっかい」を、その目新しい器具の名前に充当したのでしょう。

ところで、「お節介」という言葉がありますね。驚いたことにその語源がこの「切匙(せっかい)」だという説があるそうです。つまり、切匙が溝の内に入り込むことから、他人の内に入り込むことを「おせっかい」と言うようになり、間に挟まることを意味する「介」の字があてられたというのです。

私たちの世代は「切匙」という字を見ると思い浮かべてしまうものが
これ
先割れの給食スプーンです。これ一つで刺したり掬ったりと万能という謳い文句でしたが、その実ちょっと使い勝手が悪く、結局箸の使い方もままならない犬食い児童を発生させるという理由で消え去っていったようです。

戦後、パン給食に乗じてアメリカが日本に持ち込んだ、とんだ「お節介」だったというのは言い過ぎでしょうか。

ダンちゃん罷免

テーマ:油甚本店
胡麻油などの地方発送の注文を頂戴いたしますと、ご注文のサイズや本数によって適当な段ボール箱に詰めて発送いたします。

常にぴったり入る箱が見つかるわけでもなく、むしろ大概はダンボールを切ったり曲げたりして調整いたします。そこで必要となりますのがダンボールカッター。

いや、まあ普通のカッターナイフの方がよう切れるんですよ。でもね、ダンボールに「カッター使用禁止!」とよく書かれてますよね。「何でやねん、カッターのほうがよう切れるのに」と思いながらも、「そう言えばダンボール切ると刃先がすぐ鈍くなるなあ」

そこで、3年前くらい、いやもっと前だったかもしれません。100円ショップで「ダンボール専用カッター」を見つけまして、「おお、これいっぺん試したろ」と買いましたのが
これ

しかし、のこぎりのような感じで、カッターのように「スー」っと滑るような切れ具合とはほど遠い。まあ100円やしな、ってことで、たまに気が向くと使う程度のお付き合いをさせていただいて参りました。

先日、アヤハディオに参りましたら、ふと「ダンボールカッター」が目に入って参りました。「段ボールザクザク自在に切れる!!」なんて書いてあるし、値段が315円とやや高い安心感。もしかしたらこいつはいけるかも。いや託してみたいんだ君に。
その名もダンちゃん
てことで、持ち帰りまして、早速段ボール箱を仲介人として、新旧段ボールカッターの交代式を行ないます。「100円君、今までご苦労様でした」と労いの言葉をかけられると、「ダンちゃん、あとは頼んだよ」とエールを送る100円君。

さ~て、ダンちゃんの初仕事だ!いくぞ、スゥ~、ゴリっ、あれ?ギシギシ。何じゃ、今一切れ味悪いな。315円ちゃうんかぁ、これ。あれ、100円君ちょっと来てぇ。は~い。ズコズコズコ....。

100円君のほうが切れ味ええやん。ダンちゃん、罷免!100円君再登用。って、いつかどこかの内閣でありましたな。




(追記)
てことで結局、普通のカッターナイフを使うことが多いのですが、先日調子に乗って中指の先をスパッとやっちまいました。傷は浅いが血がボトボト。「カッターナイフ使用禁止」は安全面からだったのね。切りにくいと必要以上の力が入り、うっかりはずれると本当に危険です。皆さんもご注意下さい。


週末の食卓(45)

テーマ:週末の食卓
血圧編

(その1)
かかりつけ医に血圧が高いことを相談したら、血圧計を買わされてしまった母

母: おい、ちょっと血圧測ってえな

私: 今忙しいんや!自分で測りないな

母: あ、ほんなこと言うんなら、先生に言うたろ

私: あ、♪せ~んせいに言うた~ろ

母: ♪せ~んせいに言うた~ろ



(その2)
血圧計で測り始めてから通常時より血圧が高いので、お医者さんに相談に行った母

私: 先生どう言うてやった?

母: 「血圧が200近くなった時、息子さんはどう言わはりましたか?」と聞かれて、「『爆発寸前やな』と言われました」て言うたら笑てやったわ

妻: 大丈夫ですよ。別に痩せたわけでもないし

母: それが体重減ったんや

私: え?

母: 今まで43kgあったんや。

妻: ほんで、今は?

母: 42.9kgしかない




(その3)

妻: でも、血圧が高いのも怖いですよねえ

私: けど、ぶちっと切れてコロッと往けたら楽かもよ

母: それがコロッと往けたらええけど、往けんかったら大変なんや

妻: ほんなら、救急車呼ばんときましょか?

母: ?????

妻: いや、一応聞いとかんと....
<<最初    <前    1  |  2  |  3  |  4  |  5    次>    最後>>

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2011/10      >>
25 26 27 28 29 30 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 1 2 3 4 5

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧