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呪と祝

テーマ:言葉・漢字
昨日のきもの大園遊会、絶対に雨天だと思っておりましたが、奇跡的に朝には止んでましたね。きっと多くの参加者や関係者が「明日は、どうか雨が降りませんように」と、てるてる坊主を吊るなり、それこそ「おまじない」の大合唱だったんでしょうね。

さて、この「おまじない」、通常ひらがな表記されることが多いんですが、これ漢字でどう書くかご存知です?私もつい最近改めて気付かされたんですけど、試しに漢字変換してみてください。

出ました?「お呪い」と。どこかで見た字ですね、これ。そう「のろい」。「呪い」は「のろい」でもあり~の、「まじない」でもあり~のだったわけですね。

で、「口の横に兄あり」のこの「呪」の文字。別に兄さんに向かってのろうわけではないんですよ。「兄」というのは「大きい頭の人」を意味するようです。そう言えば「祝」という字も似ていますがこちらは「示(祭壇)」に「兄(ひざまずく頭の大きい人)」で、ともに神前で祈りの文句を唱えることなわけです。

で後に、幸いを祈る場合が「祝」、不幸を祈る場合は「呪」と使い分けられるようになったそうです。きもの大園遊会は途中から小雨が降り出し、結局昨年に引き続き天候には恵まれませんでしたね。やっぱり「お呪(まじな)い」ではあきませんな。

さて昨日は長浜八幡宮の秋季大祭も重なり、夜は神輿還御のお迎え提灯のご奉仕に。お旅所から出発して道中は雨も止んでおりましたが、御神輿が神輿堂に無事安置されるや否やポツポツと大粒の雨滴が空から落ち始めました。御神輿が雨から逃れられたのは、ありがたい「祝詞(のりと)」の効果でしょうね。

ブータン

テーマ:よもやま話
ブログを始めてから読書量がめっきり減りまして、最近は寝る前に布団の中で眠くなるまで10~20ページだけ読む程度。で、今読んでるのが「養老孟司の大言論Ⅲ 大切なことは言葉にならない」って本。

養老さんといえば「バカの壁」で一躍有名になりましたが、氏は無類の昆虫好きで、昆虫の天国といわれるブータンへは何度も訪れておられるのですが、この本には「初めてインドから陸路でブータンに入り皇太后さんに会った話」が書かれておりました。

で翌朝、新聞を見たら、あれま偶然、ブータン国王の結婚式の記事。

ブータン王室は美男美女の家系だとこの本にも書いてましたけど、新しい王妃もとても美人で、この伝統はさらに続きそうですね。ちなみにブータンは
ここだす
ブータンの人って日本人にそっくりなんですよね。だけど結構名前が覚えにくい。なので、養老さんもブータンで世話になった人が亀井静香そっくりだったので、亀井さんと呼んでいたと書いてあります。

外見上似ているということもさることながら、1960年代に西岡京治という農業技術者がブータンに派遣され、彼の指導で収穫が飛躍的に伸び、国王から「ダショー(最高の人)」の称号を与えられたそうです。

食い物の恨みは恐いと申しますが、逆もまた真なり。食べ物のご恩は永遠、ということで、このことがブータンの親日感情を強くしたことは疑いないと思われます。(むかしNHKのテレビ番組で見たのを思い出した)

実は、私も20年ほど前とあるところで1年間、ブータンの人とご一緒したことがあるのですが、10歳近く年下だったと思いますが心がとても純粋な青年でした。で、顔は石橋正次とジャッキーチェンを足して2で割ったような顔。顔は覚えていても名前は忘れる。

久しぶりにアルバムを見て名前を確認。そうそう、Tenzin(テンジン)君でした。当時は上記のことなど何も知らなかったので全く意識しなかったのですが、ひょっとして「天神」さんからつけられた名前なのかも。ブータン国王夫妻の新婚旅行は来月で何と行き先は日本だとか。国を挙げて歓迎したいものです。





おおさもない

テーマ:言葉・漢字
突然ですが、皆さん、この言葉お使いになります?いや、使わなくとも聞いたことあります?

「お~ぉさもないっ!」とやや驚いた風に言ったりもします。うちの老番頭さんは口癖のように結構頻繁に口になさいますが、若い人たちからこの言葉を聞いたことはありませんので、もはや死語に近いのか?

いや待てよ。これはそもそも湖北の言葉なのだろうか?湖北の方言に関しては、「み~な」の「湖北はおかしな言葉かり」のコーナーや、「さざなみ通信」の「湖北のことば」で懇切丁寧に解説がなされておりますが、「おおさもない」は記憶にある範囲内では未出場。

ちなみにGoogle検索してみましょうか~。

お~っと、出た。「おおさもない」。ま、一つしか出ませんけど、「げんごや.com」というサイトの「滋賀県ページ」に出て参りました。意味は「大げさな、とてもたいへんな」とあるじゃぁないですか。やっぱり少なくとも滋賀県の方言なんですね。

一体、どこからこの言葉が生まれたんでしょう?「多さ・もない」じゃ少なそうだし、「おお、さもない」じゃ「さも無い」みたいだし、ようわからん。意味的には「大層」なので、これを「たいそう」ではなく「おおそう」と読み変化したのか。

いや、「おおさわな」という言葉もあるな。しかし、先のサイトによれば、この言葉は「雑な」という意味になっております。え?そうなん?「おおさわな」って「おおざっぱな」ってことなんですか?わたしゃ、また「おおさもない」ほどではないけど、「たいへんなこと」だと思ってました。

「おおさわな」ってJINで人気の「大沢たかお」にあやかって、「大沢な」人気、ってわけであるわけないし、そうか、わかった!「大騒ぎ」→「おおさわな」。「大騒ぎどころのそうばじゃない」→「おおさもない」なんでは?

え~、あくまでも個じんとにっく的解釈ですので、ぜひ「湖北はおかしな言葉かり」で解明くださるよう、お願い申し上げます。

レアもんか

テーマ:よもやま話
先日J.PRESSでジャケット買ったと書きましたけど、これは前から持ってる何の変哲もない麻のジャケット

いえいえ、全然高級品じゃないですよ。10年以上前に確かアルプラザかどこかで買った安物です。でも初夏から初秋まで着られて、思ったより重宝してます。

で、ある日、これについてるタグ見たら、会社名が書いてあって

(株)水甚    とあるじゃあないですか。

水甚?油甚じゃなくって水甚。水と油やんか。何て読むんやろ?「すいじん」かなあ?「粋人」に通じて悪くない響き。

ちなみにネットで検索ぅ~。おっと、出た「水甚」。ほぉ~、結構でかい会社やん。あれま、「すいじん」じゃなくて「みずじん」ですな。「みずじんぱち」なんちゃって。はは~ん、創業者が水野はんでっか。水野甚助、甚吉、甚平、甚造?

さらに、タグをよ~く見ると

北朝鮮製~~~!!!

出た~。これはなかなか無いっしょ。レアもんかも。ちなみに私、工作員ちゃうハムニダ。

神谷町逝く

テーマ:曳山・歌舞伎
歌舞伎女形の第一人者であった人間国宝中村芝翫さんが亡くなられました。中村富十郎に続いての訃報、歌舞伎の一時代の終焉を感じさせます。

歌舞伎俳優も現代化し、背が高く顔の小さな人がどんどん増える中、芝翫さんはいわゆる古風な役者体型で、写楽の役者絵から飛び出して来たような風貌が特徴でした。

楷書のような丁寧な芸と評されるように、奇抜さや派手さはなかったかもしれませんが、堅実で風格と気品があって、声も台詞回しも個人的には好きな役者さんでした。屋号は「成駒屋」ですが、住んでいる場所から「神谷町(かみやちょう)」と大向こうがかかることもありました。

「神谷町」と聞くと思い出すのが自分のサラリーマン時代。武蔵小杉(川崎市)の独身寮から西新橋にある会社まで通っておりました。今では武蔵小杉に東海道線の駅ができ新橋まで15分ほどで行けるようになったそうですが、当時は東横線で中目黒まで行き地下鉄日比谷線に乗り換え、霞が関で下車。

確か4~50分かかったように記憶しておりますが、遅刻しそうな時は霞が関の一つ前の「神谷町」の駅で降りてタクシーで会社に乗り付けるというのが武蔵小杉族の鉄則となっており、社内的に「神谷町タクシー」といえば「遅刻寸前」の隠語めいた用語になっておりました。
旧日石本館
さて、当の日石本館は、新日石とジャパンエナジーの合併に伴い本社ビルが大手町(JXビル・旧新日鐵ビルヂング)に移ったため、現在は利用されておらずやがては解体の運命とか。

のっぽビルが当たり前となった現代の東京ですが、重厚で風格と気品を持ち、まさに亡くなられた中村芝翫さんのような建物だと感じます。時代の変遷を感じつつ、芝翫さんのご冥福を心よりお祈りしたいと思います。
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