川を知る

テーマ:よもやま話
タイが洪水でとんでもないことになっておりますが、氾濫を起こしている「チャオプラヤ川」という川に聞き覚えと申しますか馴染みがありません。確かあの辺りの大河といえばメコン、メナム、イラワジと3点セットで覚えたような記憶があるんですが。

先日、日経新聞の記事を読んでいて合点がいきました。「チャオプラヤ川は現地では『メナム・チャオプラヤ』と呼ばれる。日本で『メナム川』と訳されたこともあるが、『メナム』は川の意味だ」とあります。つまり「川川」と呼んでたわけですな、我々は。

ちなみにメコン川は「メナム・コン」。これを略して「メコン」。つまり、これだけで「コン川」なわけですが、「コン」はガンジスのように偉大なという意。ミャンマーを流れるイラワジ川も、ビルマがミャンマーと呼ばれるようになった現在は「エーヤワディー川」に表記が変わってるんですね。

さて実は「メナム」と同様に「ナイル」も「インダス」も「ガンジス」もそれだけで「川」という意味なんだそうです。そう言えば中国の「長江」、「黄河」や韓国の「漢江」もまさに「The 川」という感じではあります。日本でも大きな川は各地で「大川」と通称されることがあるようですが、響きがちょっとしょぼいですね。

まったく余談ですが、日本に「川」のつく県は何県あるでしょうか?

チッチッチ・チ~、はい時間切れ。正解は3県(香川、神奈川、石川)なんですが、これら川のつく県にその名の川は無いそうです。山が有っても山梨県、しがなくても滋賀県、みたいな。

さらに余談第2段。琵琶湖の標高(85m)と大阪城の天守閣のてっぺんの高さは同じなんだとか。太閤殿下が出世の礎となった琵琶湖に敬意を表して、それ以上の高さにすること罷りならぬとした、なんてことはないでしょうね。

さて、淀川水系(75km)はほぼ高低差が85mあるわけですが、これに比べてタイのチャオプラヤ川。全長372kmに対して高低差わずか25m。1km流れても標高は6.7㎝しか下がらない。勾配が非常に緩やかなため水が排出されにくいんだそうです。溢れてもすぐ引く日本の河川氾濫とはちょっとわけが違うようですね。

東日本大震災同様人知をはるかに超えた自然の猛威。一日も早い収束を祈ります。

(参考図書) 「川を知る辞典」(鈴木理生)

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