てぐすね引く

テーマ:言葉・漢字
先日、同級生の釣具屋さんでこれを買って参りました。

「銀鱗」なんて書いてますが、これは「テグス」、いわゆる釣り糸であります。と申しましても、私釣りが趣味でないどころか、それらしきことをしたことないんです。で、今から始めようという気もとりあえずありませんで、実はウィンドウ内に物を吊るのに糸が目立たないようにこれを使っているんです。

ところで、「てぐすね引く」って言いますけど、何で「てぐす」と「引く」の間に「ね」が入ってるの、って思ったことありません?私、これ買った時ついそう思ったんです。そう、今までずっと「てぐすね引く」の「てぐす」は釣り糸のことだと。

だって、何となくそういう雰囲気するじゃないですかぁ。釣り糸垂れて、魚がはよ引っかからんかなぁ~、と糸をチョイチョイと時々引っ張ってみる。「てぐすね引く」という言葉にはそんな感じが漂っていますよね。

ところがどっこい、すっとこどっこい。「てぐすね引く」の「てぐすね」は何と「手薬煉」だったのです。「手薬煉」の「薬練(くすね)」とは「松ヤニを油で煮て練り混ぜたもので、弓の弦などを強くするために塗られる粘着剤」のこと。

合戦の前に十分な態勢で待ち構えるために、この薬練を手に取り弓の弦に塗ったことから、「手薬煉を引く」という言葉が生まれたんだそうです。私、高校の時にアーチェリーやってたんですけど、そう言えば弦(ストリングなどと格好つけて呼んでいた)にワックス塗り付けてましたが、あれが「くすね」だったのか。

ちなみに釣り糸の「てぐす」は「天蚕糸」と書き、元々テグスサンという蚕の幼虫の体内から取り出した糸だったんですね。購入したテグス、1000円と表示されておりますが、実際払いましたのは840円。これがホンマの「テグス値を引く」。うわ~、tossan級のオチやな(笑)

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