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仁義なき戦い

テーマ:石油
先日の同業者の旅行、実は7月末をもって廃業された方も参加されたのですが、倒産というわけではなく、自分の年令、後継者難、設備の老朽化、業態の将来性の無さを勘案して、ガソリンスタンド業を卒業されたという表現がふさわしいと私は感じました。実に晴れやかな表情をしておられました。

やめて晴れやかになるのも当たり前のことがまた起こりました。もうご存知の方もいらしゃるでしょう。ガソリンの値下げ合戦。先週の金曜日あたりから始まって、日曜日で終わるかと思ったら月曜日も続いておりました。

セルフサービスですが、レギュラーガソリンが何と109円。プリペイドカードだと108円です。これまでも、自分ところの仕入価格と同じくらいの値段で他社が売ることはありました。しかし、今回はちょっと異常です。仕入値を20円以上下回っているんです。

通常、ガソリンと軽油を比べると、ガソリン税と軽油税の差(約22円/リットル)程度ガソリンが高いのが普通です。今回は軽油が113円に対してガソリンが109円。同一店で軽油より安いガソリン価格を見たのは生まれて初めてです。つまり売れば売るほど損(のはず)。しかも大損。不当廉売の域をはるかに超えています。

川崎の交差点は入店しようとする車で渋滞し、加田では通りを挟んで向かいあう2つのセルフスタンドに給油客が長蛇の列を成しておりました。
煩悩価格
お客さんは大喜びなのかもしれませんけど、同業の我々は呆れて眺めているほかはありません。やったらやり返す、お前が先に仕掛けたんやんけ、相手がつぶれるまでやり抜く、損なんか関係ない。そんな声が聞こえてきます。

どこの業界も同じと言われるかもしれません。でも、(ずっと前からそうだったんですが)今回は特にほとほとこんな〇〇たちと同業の徒と思われるのが嫌になりました。〇〇に負けて廃業するのは悔しいけれど、ほんと晴れやかにこの世界から足を洗っていく人たちが羨ましく思えます。

おたんこなす

テーマ:言葉・漢字
この辺りではあまり使わないと思いますが、間抜けな人や鈍間な人を侮辱する時に「この、おたんこなす!」などと言いますね。どうも、こういう言葉を聞くと由来を知りたくなる悪い癖があります。

「おたんこ」+「なす」がまず思い浮かびます。何か「たんこぶ」みたいな出来損ないの「茄子」みたいな野郎、ってことなんやろか?とかね。

いやどうも違うようです。これは「おたん」+「こなす」から成っている言葉らしいのです。で、元々は同義語の「おたんちん」から来ているんだとか。

「おたんちん」とは、語源が定かではないらしいけど、ある説によると江戸の吉原(遊郭)の言葉で嫌な客のことをこう呼んでいたんだそうです。そんなことで嫌われたんじゃ身も蓋もないんだけれど、「おたんちん」=「御短珍」だとか。

で、そんな直截的な表現はいくら何でもまずかろ、ってことで「ちん」→「小茄子」に変えたらしい。まあ、こんなところで身代わりに使われた茄子は茄子で気の毒なれど、考えてみると「ボケナス」とかいう罵倒語もありますね。

そう言えば、うちの奥さん、「◯◯◯ってどういうことか知ってるか?」と聞いた時、よく「そんなもん、分からんちんのおたんちん」って応えるんですけど、まさか「おたんちん」の意味がわかって言ってるんか、おい?

何かあったんかの関

テーマ:旅日記
一昨日、加賀屋を10時に発ち、徳光SAで買物を済ませた後、昼食会場に向かったのですが、小松近辺で超低空飛行の自衛隊ヘリを発見。どうやら、1機だけではなく数機が飛び回っているようでした。

あれま、何かあったのか?そう思ってバスの車窓から左手を見ると、制服を着た数十名の自衛隊員がたむろしているのが見え、右を見ると報道関係の車がずらり。「こりゃ、何かあったに違いない!北朝鮮からまた脱北者がたどりついたか?いや攻めて来よったんかも?」

一体何があったんか?と騒いでいるうちに、目的地の安宅の関に到着いたしました。義経主従が頼朝に追われて奥州に落ち延びる途中にこの地で起きた事柄は、歌舞伎「勧進帳」の題材にもなっており有名ですが、実際にここを訪れるのは初めての人がほとんどでした。

勧進帳は弁慶と関守富樫の息詰まる攻防が見せ所の芝居ですが、この安宅の地には「富樫」姓の方は現存しないのだとか。一方、山形県の鶴岡のあたりに「根津の関」というやはり関所があったそうで、そこ(現在:鼠ヶ関)には富樫姓の方が何人もいらっしゃるそうです。

そういう経緯から、「実は勧進帳の舞台は安宅の関ではなく根津の関だったという説もあります」とバスガイドさんの説明。もっともこのガイドさん山形県出身だそうで、いくぶん我田引水か。

ここから程近い「長沖」という料理屋で昼食。ちょっと驚いたのが
「カニ甲羅揚」
一瞬、カニのグラタンかと思ったのですが、いやいやそんなドロッとしてないし、だいいちズワイガニの身がぎっちり入っており、玉ねぎやじゃがいも、玉子の旨みと相まって絶妙。これは初めての味。和風しゅうまいとともにこの店の名物料理。これはお勧めです。

あ、そうそう、小松での事件、F15からの燃料タンク脱落事故だったんですね。「義経もタンクも落とす小松かな」。

加賀屋だがや

テーマ:旅日記
実は「あの」加賀屋に泊まって参りました。雪月花。県内の旧日石グループのお店の集まりがありまして毎月積立をしているのですが、旅行は3年ぶり。ということでこのさい日本一の旅館へ、ということになったのです。

加賀屋は旅行関係のプロが選ぶNo.1の宿なのですが、料理、部屋、お風呂以外の要素で何と言っても評判が高いのは仲居さんの接客。極めて丁寧で親切、しかも出すぎたところがない。まさに痒い所に手が届くといった表現がぴったり。

見送りの時など、バスが出た時に手を振り、さらにバスが正面出口に回りこんだところへ走りこんで、再度手を振る。下駄か草履か知りませんが、それで全速で走ってくるんですからバスの中のお客はたまげてしまいます。

添乗員さんの話では、加賀屋は独自の託児所を設けているため、子持ちや片親の仲居さんでも安心して勤められるのだといいます。自分の子どもの様子が気になれば、お客さまへの十分なサービスをする余裕も生まれないというわけですね。給与面の厚遇というより、安心できる労働環境から全国から応募者が集まるそうです。

宿泊客に対して、アンケートをお願いして細部にわたる評価から改善点を見出す努力も怠らない。また浴場でのボトル入りのソープやシャンプーは元々加賀屋が考案したもので、これが全国に広がったのだそうです。

加賀屋は「高い」というイメージがあり、それはその通り。しかし、雪月花、渚亭、客殿、本陣と客室プランに段階があって、キャンペーンプランでは2万円以下での宿泊も可能だそうです。浴場などは共通利用だし、料理も点数は減っても味の手抜きはしませんからね。

添乗員さん曰く、同じ料金なら低レベルの旅館の高価格プランよりも、高レベルの旅館の低価格プランの方が絶対おすすめとのこと。

最近は、湯快リゾートなどいわゆる省サービス、低価格の旅館が増えつつあり人気を博しております。我々の業界もセルフスタンドが主流となりつつありますが、「人が人をもてなす」という小売サービス業の基本を貫くお手本として加賀屋には生き続けてほしいと思います。

ほほえみ返し

テーマ:よもやま話
昨日、「ほほえみ広場と申しますが◯◯子さんいらっしゃいますでしょうか?」と母あてに電話がかかってまいりました。着信番号を見ると九州からなので、おかしいなと思いながらも「しばらくお待ち下さい」と言って母に

「ほほえみ広場ちゅうとこから電話やで」「ほほえみ広場?知らんなあ」「ああ、ほうか怪しい電話やったら、知らんて言うときや」

電話の様子を横で伺っていたのですが、どうやら老人対象の通販会社で、お年寄りが必要そうなものを電話でセールスして送るというビジネスのようです。で、母の返答から会話を推定いたしますと...、

母: 「もしもし~」
先方: 「◯◯子さんですか~?」
母: 「はい、そうですけどぉ~」

先方: 「今、何か不自由なさっていたり、欲しいものとかありませんか~?」
母: 「はい、何にも欲しいもんありません」

先方: 「いや、何もないってことはないでしょう。洋服とかアクセサリーとか」
母: 「だって、もう90前のおばあですもん、もう欲しいもんなんかありましょかいな」

先方: 「じゃあ、腰とか痛いなんてことはないですか?」
母: 「腰ですか?ほら痛いです」

先方: 「そうですか。腰の痛みが楽になるいい薬があるんですよぉ~」
母: 「あのね、腰は年取ったら皆痛いんです。町内のお年寄りみんな腰が痛いて言うてやあります。ほんでええんです」


ということで、最後は「ほら、ご親切にどうもお電話ありがとうございました」、ガチャンで一件落着。
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