ぼんにおまけ
テーマ:油甚本店
2011/08/21 09:10
先日、店番してて、妻が買い物に出掛けようとした時、家族連れのお客さんがちょうど来店。妻、「いらっしゃいませ~」。家族の内訳は、おばあちゃん、その娘二人、お姉さんの方の子ども2人(女の子と男の子)。
で、色々と商品を見た後、お姉さんの方が椿油と胡麻油をお買い上げ。私「両方で1750円になりますぅ」と言って2000円お預かりして、250円お釣りを渡す。
ここで、妹さんの方が「あっ、きらず揚げあるやん。これめっちゃおいしいねん。私通信販売で買ってるぅ」。妻「これは、おからを菜種油で揚げたお菓子で人気あるんですよ。そうぞ試食なさってください」と、子どもさんたちにも。
お姉さん、「あら、そうぉ、体にいいんでしょうね」。すると妹さん「そうそう、これねダイエットにいいんよ」。お姉さん「あんた試したんやろ。つまり効果ないってことやん」。妻「プホッ!」。妹さん「あ、この人笑ったよぉ~」。妻「いえいえ、そんな」。
妹さん「これ、カロリー低いはずやで、確か」。妻「そうですね~」と袋の裏面を見て「あ、だめですわ。510kカロリーもありますわ。やっぱり油で揚げてますからね。」
「こりゃ問題外」と言わんばかりに、すげなく店を立ち去って行く一行、と思いきや。一人ぽつねんと佇み、自らのサイフを取り出し、「僕が買う」と言う息子さん。小学校低学年でしょうか。おばあちゃんが近づいて来て、「あんた買うの、それ?」「うん、お母さんにプレゼントする」
ほぉ~、えらい坊やですねぇ~。ひょっとしたら、自分も食べたかったんかもしれませんけど、「お母さんにプレゼント」なんて言われたらたまりません。「えっ、あんた買ってくれるのぉ~、やさしい~」とお母さんも感激。
当方も坊やの愛情(とお買い上げ)に感動いたしまして、「280円のところ250円におまけしとくわ~」。夏休みの爽やかなヒトコマでございました。
で、色々と商品を見た後、お姉さんの方が椿油と胡麻油をお買い上げ。私「両方で1750円になりますぅ」と言って2000円お預かりして、250円お釣りを渡す。
ここで、妹さんの方が「あっ、きらず揚げあるやん。これめっちゃおいしいねん。私通信販売で買ってるぅ」。妻「これは、おからを菜種油で揚げたお菓子で人気あるんですよ。そうぞ試食なさってください」と、子どもさんたちにも。
お姉さん、「あら、そうぉ、体にいいんでしょうね」。すると妹さん「そうそう、これねダイエットにいいんよ」。お姉さん「あんた試したんやろ。つまり効果ないってことやん」。妻「プホッ!」。妹さん「あ、この人笑ったよぉ~」。妻「いえいえ、そんな」。
妹さん「これ、カロリー低いはずやで、確か」。妻「そうですね~」と袋の裏面を見て「あ、だめですわ。510kカロリーもありますわ。やっぱり油で揚げてますからね。」
「こりゃ問題外」と言わんばかりに、すげなく店を立ち去って行く一行、と思いきや。一人ぽつねんと佇み、自らのサイフを取り出し、「僕が買う」と言う息子さん。小学校低学年でしょうか。おばあちゃんが近づいて来て、「あんた買うの、それ?」「うん、お母さんにプレゼントする」
ほぉ~、えらい坊やですねぇ~。ひょっとしたら、自分も食べたかったんかもしれませんけど、「お母さんにプレゼント」なんて言われたらたまりません。「えっ、あんた買ってくれるのぉ~、やさしい~」とお母さんも感激。
当方も坊やの愛情(とお買い上げ)に感動いたしまして、「280円のところ250円におまけしとくわ~」。夏休みの爽やかなヒトコマでございました。
オタロード
テーマ:よもやま話
2011/08/20 09:28
昨日、毎日新聞読んでたら、「東のアキバ(秋葉原)に西のポンバシ(日本橋)。規模に違いはあれど、大阪・浪速区が誇る電気街、」。うん、ここまでは許そう。この後がたまげた。
「そして西日本一のオタクの聖地・日本橋。そのメーンストリートである通称『オタロード』には、メイドカフェやコスプレ、フィギュア専門店などがひしめき合う」と続く。ウッソー、秋葉原以外にも、しかも同じ電気街が今やこんなことになってるんですか。
何か、袴姿のメイドさんと一緒に足湯に入り、かつ足や手をマッサージしてもらえる「大正浪漫の足湯屋さん」だの、ケチャップで絵を書いたオムライスや「萌え萌えキュン♡」とおいしくなるおまじないをしてくれるドリンクが楽しめる「カフェドール」とかいう店が紹介されておりましたが、
一番笑えるのが、クレープ&ロールケーキ屋の「pombashi♥sweets 萌え~ぷ」。「魔法使いに扮した女の子がクレープを手渡す時に魔法をかけてくれ、オーダーしたメニューによっては、希望者にビンタをお見舞いしてくれる」とか。猪木か!
オタク系無料情報誌(そういうものがある事自体信じられんのやけど)の「えくすとら・おたまっぷ」編集長によれば、「萌え市場」は2007~8年に全盛期を迎え、今は成熟期を迎えているそうな。そして「ブームに乗ったひやかし系の客が減り、本当に好きな人だけが残った」らしい。
取材した記者が最後にコメント。「残り少ない夏休み、あなたもオタロードで『萌え体験』してみては。」って、もう毎日新聞読む気しね~よ(笑)
「そして西日本一のオタクの聖地・日本橋。そのメーンストリートである通称『オタロード』には、メイドカフェやコスプレ、フィギュア専門店などがひしめき合う」と続く。ウッソー、秋葉原以外にも、しかも同じ電気街が今やこんなことになってるんですか。
何か、袴姿のメイドさんと一緒に足湯に入り、かつ足や手をマッサージしてもらえる「大正浪漫の足湯屋さん」だの、ケチャップで絵を書いたオムライスや「萌え萌えキュン♡」とおいしくなるおまじないをしてくれるドリンクが楽しめる「カフェドール」とかいう店が紹介されておりましたが、
一番笑えるのが、クレープ&ロールケーキ屋の「pombashi♥sweets 萌え~ぷ」。「魔法使いに扮した女の子がクレープを手渡す時に魔法をかけてくれ、オーダーしたメニューによっては、希望者にビンタをお見舞いしてくれる」とか。猪木か!
オタク系無料情報誌(そういうものがある事自体信じられんのやけど)の「えくすとら・おたまっぷ」編集長によれば、「萌え市場」は2007~8年に全盛期を迎え、今は成熟期を迎えているそうな。そして「ブームに乗ったひやかし系の客が減り、本当に好きな人だけが残った」らしい。
取材した記者が最後にコメント。「残り少ない夏休み、あなたもオタロードで『萌え体験』してみては。」って、もう毎日新聞読む気しね~よ(笑)
バイクの日
テーマ:よもやま話
2011/08/19 09:46
今日、8月19日は「バイクの日」なんだそうで、日経新聞に「脳トレ」の川島隆太東北大教授とアナリストの勝間和代さんのバイク対談が載っていた。この二人、この間一緒にテレビに出てたな、と思ったら、そん時にバイクの話もしていたらしい。
2人ともバイク好きだそうで、そうなると、当然「バイクは脳にいい」っちゅう展開になるんやろな、と思ったらその通り。曰く、「バイクに乗ると脳が若返る」
なになに、バイクに乗ると、脳の前頭前野機能を中心に多くの認知機能が向上し、さまざまな生活上のストレス度が著しく軽減するか...。ふんふん。
ほんで、何でバイクに乗ると脳は活性化するのか?「バイクに乗ると、常に周囲に注意を払うから。マンホールの蓋にも気を配り、緊張感を持続させながら運転する結果、脳が活性化する」と
さらに、現代は安全・安心を追求する社会になっており、それをつきつめると脳を使わない社会ともいえる。バイクはリスクは伴うが、脳を使うので人間的な乗り物だと。
かくいう私はバイクは嫌いです。乗ったこともないし、まず怖い。脳が活性化する前に萎縮すると思う。高校ン時の友人が3人、大きなバイク事故をやりました。一人は、3年前に亡くなったAやん。彼の場合は車と衝突し、キャット空中3回転。ボンネットの上に落下し全く無傷だったらしいけど、普通ならさらに短命だったかも。
二人目は、大学時代に山道を走っていて狐につままれたように記憶を失い、気がついたら自爆事故で、幸い一命は取り留めたものの、膝に重症を負う。そして三人目は20年ほど前に石田町の坂道でカーブを上手く曲がりきれずに死亡。
まあ、バイクに乗るな、とは言うつもりもないけど、別に命かけてまで脳の活性化する必要もなし。今日は「俳句の日」でもあるらしい。ま、自分はどっちかというとそっちでいいや。「乗らずとも脳が七転八倒す」。季語なく、It doesn't 名句センス。
2人ともバイク好きだそうで、そうなると、当然「バイクは脳にいい」っちゅう展開になるんやろな、と思ったらその通り。曰く、「バイクに乗ると脳が若返る」
なになに、バイクに乗ると、脳の前頭前野機能を中心に多くの認知機能が向上し、さまざまな生活上のストレス度が著しく軽減するか...。ふんふん。
ほんで、何でバイクに乗ると脳は活性化するのか?「バイクに乗ると、常に周囲に注意を払うから。マンホールの蓋にも気を配り、緊張感を持続させながら運転する結果、脳が活性化する」と
さらに、現代は安全・安心を追求する社会になっており、それをつきつめると脳を使わない社会ともいえる。バイクはリスクは伴うが、脳を使うので人間的な乗り物だと。
かくいう私はバイクは嫌いです。乗ったこともないし、まず怖い。脳が活性化する前に萎縮すると思う。高校ン時の友人が3人、大きなバイク事故をやりました。一人は、3年前に亡くなったAやん。彼の場合は車と衝突し、キャット空中3回転。ボンネットの上に落下し全く無傷だったらしいけど、普通ならさらに短命だったかも。
二人目は、大学時代に山道を走っていて狐につままれたように記憶を失い、気がついたら自爆事故で、幸い一命は取り留めたものの、膝に重症を負う。そして三人目は20年ほど前に石田町の坂道でカーブを上手く曲がりきれずに死亡。
まあ、バイクに乗るな、とは言うつもりもないけど、別に命かけてまで脳の活性化する必要もなし。今日は「俳句の日」でもあるらしい。ま、自分はどっちかというとそっちでいいや。「乗らずとも脳が七転八倒す」。季語なく、It doesn't 名句センス。
テンプルに参りました
テーマ:よもやま話
2011/08/18 09:29
最近、めがねのつるの動きが硬いなぁ~って、ずっと思っていたんです、右の。わかります?めがねをかける時は開き、外したら閉じる。この動きに抵抗を感じる、右だけ。
なんか、挟まったんかなぁ?あ、この前食べたおせんべいのカスが丁度、蝶番の隙間に入り込んだんかなぁ?けど、そんなん入るスペース無いしなぁ。
そうこうしているうちに、昨日メガネを外して、折りたたもうとしたら全く右のつる動かず。♪つ~るとか~めが滑ったぁ~、っていう唄があったけど、つる滑らず。つるのくせに、つるっと滑らん。
おかしい、固まってしまった。
こういう状態
でね、まーぼうさんところに行きましたがな。「あの~、右側が全く動かんのです」。「あ~、ほんまやぁ~」と言ってまーぼうさん、洗滌器(せんできき)っぽいものに入れて「シャ~」。「あ、これかなり硬いですね」「重症だっか?」
「いやいや、治りましたよぉ~」「先生、ありがとうございます」。さて、皆さん原因はなんだったと思います?疲れ、動脈硬化、何?痛風?惜しい!
何と、原因は「汗」なんだそうです。汗に含まれる塩分によって蝶番の部分が瞬間的に錆びるんだそうです。「夏は多いんですよ」とまーぼうさん。私は初めてです、こんなん。やっぱり度重なる瓶詰め作業のせいでしょうか。
ところで、さっきから「つる、つる」と言っておりますが、これもうちょっとハイカラな言い方ないんかいな、と思って調べましたら「テンプル(temple)」って言うんですね。「こめかみ」ですよね、訳すと。こめかみが当たる部分だからみたいです。もう一つ、「寺」っていう意味もあったな。道理で、これには「参りました」
なんか、挟まったんかなぁ?あ、この前食べたおせんべいのカスが丁度、蝶番の隙間に入り込んだんかなぁ?けど、そんなん入るスペース無いしなぁ。
そうこうしているうちに、昨日メガネを外して、折りたたもうとしたら全く右のつる動かず。♪つ~るとか~めが滑ったぁ~、っていう唄があったけど、つる滑らず。つるのくせに、つるっと滑らん。
おかしい、固まってしまった。
こういう状態
でね、まーぼうさんところに行きましたがな。「あの~、右側が全く動かんのです」。「あ~、ほんまやぁ~」と言ってまーぼうさん、洗滌器(せんできき)っぽいものに入れて「シャ~」。「あ、これかなり硬いですね」「重症だっか?」
「いやいや、治りましたよぉ~」「先生、ありがとうございます」。さて、皆さん原因はなんだったと思います?疲れ、動脈硬化、何?痛風?惜しい!
何と、原因は「汗」なんだそうです。汗に含まれる塩分によって蝶番の部分が瞬間的に錆びるんだそうです。「夏は多いんですよ」とまーぼうさん。私は初めてです、こんなん。やっぱり度重なる瓶詰め作業のせいでしょうか。
ところで、さっきから「つる、つる」と言っておりますが、これもうちょっとハイカラな言い方ないんかいな、と思って調べましたら「テンプル(temple)」って言うんですね。「こめかみ」ですよね、訳すと。こめかみが当たる部分だからみたいです。もう一つ、「寺」っていう意味もあったな。道理で、これには「参りました」
どくせんじょう
テーマ:言葉・漢字
2011/08/17 09:30
昨日「土壇場」について書きましたが、似て非なる言葉に「独壇場」があります。混同してる人、いると思います!で、同級生をダシにして恐縮ですが、「幹事をやらせたら、くんさんの独壇場だ」あるいは「瓶洗いはゆうこりんさんの独壇場だ」などという言い方をいたします。この場合、独壇場は「どくだんじょう」と読みます。
ところが、この「独壇場(どくだんじょう)」という言葉、もともとは「独擅場(どくせんじょう)」が正しく、「ほしいままにする」という意味の「擅(せん)」を「壇(だん)」と誤読したのが定着してしまったようです。
何が違うんやいな?と思いますわな。私も単純に同じ字の読み方の相違かと思っていたのですが、よ~く見ると「擅(せん)」は手偏、「壇(だん)」は土偏ですね。
今の世の中、「どくせんじょう」などと聞くと「毒洗浄」という字が思い浮かぶのが普通ですね。全く、くんさんのように、ちぃとばかし毒洗浄した方が良さそうなヤカラもおりますが、その「洗浄」という言葉さえも「独壇場」と同様、どうやら素性が怪しいらしい。
本来は「洗滌」と書いて「せんでき」と読む語だったそうですが、「滌(でき)」の旁の「條」につられて「せんじょう」と誤読し、後に「浄」の字が代用されたんだそうです。
思い違いが定着してしまうことはままあるものです。「瓶の洗浄が独擅場」になろうとは思ってなかった方もいらっしゃいましょう。そんな大変な仕事、もう「せんでき」と誰か言うたって。
(参考図書) 「語感トレーニング」(中村明/岩波新書)
ところが、この「独壇場(どくだんじょう)」という言葉、もともとは「独擅場(どくせんじょう)」が正しく、「ほしいままにする」という意味の「擅(せん)」を「壇(だん)」と誤読したのが定着してしまったようです。
何が違うんやいな?と思いますわな。私も単純に同じ字の読み方の相違かと思っていたのですが、よ~く見ると「擅(せん)」は手偏、「壇(だん)」は土偏ですね。
今の世の中、「どくせんじょう」などと聞くと「毒洗浄」という字が思い浮かぶのが普通ですね。全く、くんさんのように、ちぃとばかし毒洗浄した方が良さそうなヤカラもおりますが、その「洗浄」という言葉さえも「独壇場」と同様、どうやら素性が怪しいらしい。
本来は「洗滌」と書いて「せんでき」と読む語だったそうですが、「滌(でき)」の旁の「條」につられて「せんじょう」と誤読し、後に「浄」の字が代用されたんだそうです。
思い違いが定着してしまうことはままあるものです。「瓶の洗浄が独擅場」になろうとは思ってなかった方もいらっしゃいましょう。そんな大変な仕事、もう「せんでき」と誰か言うたって。
(参考図書) 「語感トレーニング」(中村明/岩波新書)