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塩津と木之本

テーマ:まちづくり
歴史資源見学会再開。昼食を終えて再びマイクロバスに乗り込み、大浦経由で塩津へ向かう。途中、てっちゃんさん、minoriさんのいらっしゃるセブンイレブンを左手に見ながら、交差点を右折。8号線から塩津海道の方へ入っていきますと、なかなか風情のある街並みが現出いたします。

このあたりは、平入りではなく「妻入り」の建物が特徴で、旧庄屋である沢田家からの並びには大学の先生方も思わず「こりゃあ、いいですねえ。ぜひ残していただくように働きかけましょう」と。

この写真には写っておりませんが、少し先に旧旅館だった建物が旅行会社となっており、そこになぜか立派な電飾看板が....。「旅、ホテル、」「のご相談は」「当社へ」みたいな文字が次々と現れて参ります。奥貫先生も「う~ん、これはどうなんでしょうねぇ~」。どうもこうもないと思いますけんど。

この後は、北国街道木之本宿へ。旧滋賀銀行前で、大場先生が木之本の古い町家の建築様式について資料を用いながら解説して下さいました。

現存している建物で最も古いのは、本陣薬局さんと冨田酒造さん(1700年代前半)。本陣クラスの建物は最初から「平入り」なのだそうですが、木之本でも普通の家は塩津と同じく茅葺きの「妻入り」が基本だったんだそうです。街道の北端には塩津型の妻入りが結構残っているとか。
現存する木之本の妻入り
二階に格子がないのも木之本式
「平入りの立派な建物が整然と並ぶ木之本北国街道は長浜のそれ以上やな~」と思っていたのですが、大場先生によれば、長浜にせよ木之本にせよ町が発展すると、京都の真似をしてどんどん平入りになって行くんだとか。だから「塩津の妻入りの街並みの方が断然面白いですね。京都ナイズしてないわけですから」と。

ちなみに「山路酒造さんの建物は新しい(昭和)ので調査の対象にはなってないんですよぉ」とのことでした。そうそう、山路観音さんを是非ともご拝観したいというメンバーさんがいらっしゃったんですが、米原の観音さんところへお出掛けでご不在のご様子。十一面ならぬ八面六臂観音。

「まあ、高月の観音さんで辛抱するかぁ。」とても、残念がっておられましたわ。てことで、この後高月へ。
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