麻のきものれん

テーマ:油甚本店
さて、そのブツとは....?

以前に書きましたように、私のれんが好きなんです。で、だいぶん前のことになりますが、「和の手作り雑貨」なる雑誌をながめていたら、昔の麻の着物をリフォームした手作りのれんが掲載されておりまして、「これ、ええなぁ~」と。

早速、家の着物箪笥を物色いたしましたら、あった、あった、ちょっとシミで汚れてとてももう着られそうにない麻の紋付が。やや地味目だけど涼しげ。で、それをほどいて、アイロンをかけたのですが、その後何年もの間、放置したままでした。

で、先日のオフ会で鴨ママさんにお会いしまして、この方に相談したら何とかなるやろ、と後日メッセージを入れてみましたところ、ご本人はご多忙なのに加えて、もっと適任者がいらっしゃる、とご紹介を受けましたのが、旧伊吹町の「リフォーム工房いのうえ」さん。

決して、そばを食べに伊吹まで行ったのではござんせん。依頼してからわずか1週間ほどで、できたというご連絡をいただいたのですが、ようやっと受け取りに参上したという次第です。伊吹野そばのすぐ近くに工房がありまして、大漁旗をリフォームしたドレスや小物類が所狭しと並べられておりました。

1枚の着物から、ほとんどムダを生じさせることなく、大小2枚ののれんが出来上がっておりました。ほとんど縫い手間だけの良心的なお値段。紋入りでふだん使いには勿体ない気もするけれど、軽くて涼し気なので、早速掛けることにいたしました。
大きい方を店の中央に
小さい方は玄関口に
小さい方は、真ん中に細い裂地が入っていて、ぞうさんみたいでしょ。ほんで、ぞうさんの目のように見えるのが
この「丸に片喰」の家紋

これまで、割と鮮やかな配色ののれんでアクセントをつけることが多かったのですが、母も「こののれんは落ち着いた色でこの古い店にはよう合うなあ」とご満悦の様子。

いのうえさん、そして鴨ママさん、おかげさまでいいものができました。本当にありがとうございました。

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