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一周忌と慰労会

テーマ:よもやま話
親友が亡くなって、ちょうど1年が経ちました。1年前の昨日午前2時、睡眠中に大いびきを掻き始め様子がおかしくなり、病院に搬送されましたが、そのまま帰らぬ人となりました。

ご当家の一周忌の法要は先月既にお勤めされましたが、同級生の有志でお参りに行こうと計画を立てましたところ、恩師も含めて14人が集まりました。丁度お盆ということもありましたので、お墓ではなくご自宅の方へお参りさせていただくことになりました。

恩師の般若心経の読経を聞きながら、故人の写真を見ていると数々の思い出が浮かんでは消え....。奥さんも一昨日は彼がまだ生きていた1年前のその日のことを一人芝居で再現していた、そうおっしゃってました。

共同でわずかばかりの御供えを持って行っただけでしたが、反対に御志の品を準備していただいておりました。不思議なご縁ですね、山路酒造さんところの桑酒が入っておりました。そう言えば奥さん木ノ本町出身だったか...。

さてお参りの後は、場所を変えまして勝町の「なとり」さんで偲ぶ会です。そしてもう一つの目的は恩師の慰労会。恩師は半年ほど前まで長浜市教育長を務められておりました北川貢造先生です。集まった男子7名、女子6名で先生を囲んでの宴席は。同級生とは何回集まっても、いくら同じ話題を繰返しても楽しいものです。

先生は2年前のクラス同窓会で、自分のこれからの人生は「付録」の人生。それを楽しみたい、とおっしゃっておりましたが、教育長としての先生の実績を見ると、とても「付録」という言葉には似つかわしくない充実ぶりでした。これほど惜しまれてかの職を辞した人がかつてあったでしょうか?

さて我々教え子は残りの人生を「付録」と呼ぶには、まだ少し修行が足りません。亡くなった友の分まで生きることを誓い合って、ミニ同窓会は散会となりました。


(追記)
我々、虎姫高校31回卒3年7組同窓会は「偉貢毎会(いこまいかい)」という名前がついております。これは「さ~、ぼちっと行こまいかい」というのが先生の口癖だったことから命名されたもので、貢造先生はいつも(毎回)偉大である、という意味がこめられております。

六地蔵

テーマ:よもやま話
昨日は、妻と息子とお墓参りへ行きました。我家のお墓は三ツ矢元町の梨ノ木墓地にありまして、ちょうど六地蔵さんの真裏に位置しております。

自分ところのお墓に花とお供え物、線香をあげお参りした後、六地蔵さんにもろうそくをあげます。さて、六地蔵、六地蔵、と口にはいたしますが、なぜ6体いらっしゃるのか考えたことがありませんでした。ブログを書いてなかったら、そのまま考えないまま終わっていたかもしれません。

「全ての生命は6つの世界に生まれ変わりを繰返す」という、仏教の六道輪廻の思想に基づき、六道のそれぞれを6種の地蔵が救うとする説から生まれたものだそうです。六道それぞれに対応する地蔵菩薩は次のとおり(異説あり)

 地獄道 - 檀陀(だんだ)地蔵      
 餓鬼道 - 宝珠(ほうじゅ)地蔵
 畜生道 - 宝印(ほういん)地蔵     
 修羅道 - 持地(じじ)地蔵
 人間道 - 除蓋障(じょがいしょう)地蔵
 天道   - 日光(にっこう)地蔵

それぞれ、蓮華、錫杖、香炉、幢、数珠、宝珠などを持物としますが、持物と呼称は必ずしも統一されていないそうであります。そう言えば、梨ノ木墓地の六地蔵さんも、向かって一番右側のお地蔵さんが錫杖を持っていらっしゃる感じですが、他は赤い前掛けに隠れて何をお持ちか定かではありません。

さて、地蔵菩薩はサンスクリット語では「クシティ・ガルバ」といい、「クシティ」は「大地」、「ガルバ」は「子宮・胎内」を意味するんだそうです。「地蔵」には、大地や母のように子どもや生命を優しく包み込むような意味が込められているんですね。

「最も弱い立場の人々を最優先で救済する」菩薩として絶大なる信仰を得ているお地蔵さん。何だかんだ言っても、政治もこれが基本じゃないかな。



(追記)
この後、ジャスコに行った妻が、買物の後、何気なく列に並んでくじを引いたら「大当たり~、本日のお買物が無料になりま~す」ということに。お地蔵さまありがとうございました。でもその人は最も弱い立場の人じゃないんです...(笑)。

大鍋の味

テーマ:よもやま話
ゆうこりんさんのブログで、木之本地蔵の施餓鬼の賄いで90人分の料理を作る、というようなことが書かれておりました。そして、カンさんが「しかしたくさんつくる料理はなぜおいしいんでしょうかぁ?」とコメントされておりました。

私も、このことは実は前から不思議に思っておりました。今年の1月にぱんやさんが「十日戎のまかない」という題で書かれておりましたように、あそこで大人数分作られる味噌汁はまさに絶品で、いつも何故こんなにうまいのだろうと考えてしまいます。

科学的に解明した文献にもまだ遭遇しておりませんので、ネットで検索してみましたら、Yahooの知恵袋に同じような疑問を出す人がおりまして、回答として次のようなことが書かれておりました。

1.使用する野菜や材料から自然のうまみが出て、相乗効果を起こして味が増す。

これは、何となく、そう言われればそうだろうな、という感じです。そして、次に書かれていた理由が、

2.量が少ないとどうしても鍋の地肌に当たる部分が増え、火のあたりでうまみを壊してしまう。じっくりと煮込むというのが物理的に難しい。

なるほど、ちょっと科学的で新鮮な回答ですよね。鍋の地肌に当るとうまみが壊れるんだそうです。ほ~でっか~。

でも、やっぱり大人数分を作る人たちの汗の結晶が、愛情となって丁度いい塩梅の味を醸し出していると思いたいですね。湖北のこうした風習、お前がやれと言われたら、「う~ん」と唸ってしまいますけど、残していって欲しいものですね。

マルセイに二重丸

テーマ:よもやま話
朝日新聞の読者アンケートで「日本一の手みやげ」として、「六花亭・マルセイバターサンド」が選ばれたという記事を目にいたしました。回答総数約8800人のうち、実に4人に1人が当菓を選んだようです。3年前の日経のアンケートでも「もらってうれしい菓子のおみやげ」ランキングの第2位に選ばれています。

このお菓子、生地をこねる工程から、箱詰めまで手作業で行なわれているんだそうです。さらに「サクサクした食感」が命と、今でもビスケットの厚さをミリ単位で変えているそうです。「十勝に住む人には農耕で暮らしてきた気質があり、お菓子づくりには適している」とかで、粘り強い根気のある人材が集められるといいます。

さぞかし、みんな重労働に耐えてるんだろうな、と思いました。ところが....、たまたま日経新聞も同社の労働条件を扱った記事を掲載しておりまして、何とこの会社、20年連続でパートを含む全従業員が有給休暇を100%消化しているんだそうです。全国平均は47%なんだそうですが、当社など恥ずかしくて公言もできません。

手作業が中心ですから発売(1977年)当初は残業も多かったようですが、生産効率の改善などで時短をなしとげ、さらに「表彰制度」「長期休暇制度」を設け、従業員が6人以上で旅行する場合、1人20万円まで旅費を補助するとか。ちなみに初任給も上場企業並みの水準だそうです。

「社員一人一人が心身ともに健康でなければ、おいしい菓子はつくれない」という理念の下に、1989年に小田社長が有休完全取得の大号令をかけた、と日経には書かれておりましたが、一方朝日には同社の非拡大路線のことが記されておりました。

マルセイバターサンドを作っているのは中礼内村の工場だけで生産拠点を増やす計画はないそうです。拡大路線をとらないのは「北海道の菓子であること」へのこだわり。

「身の丈といういうものがあります。土地への思いを減らしてまで利益を追求するつもりはない」と小田社長。ある意味、地域企業の理想的な姿をここに見るような気がいたしました。

少し愛して 長~く愛して

テーマ:よもやま話
亡くなられた大原麗子さん。62歳。ちなみに本名も大原麗子さんだそうです。女優になるためにつけられたような名前。そしてその名前のイメージ通りの可憐だけれども微妙に陰もある、そんな女性でした。

月並みですが、彼女といえばやはりサントリーのコマーシャル。映画やドラマのどんな役柄よりも、ここに登場する着物姿の「可愛いくていじましい女」の印象はあまりにも強烈でした。

では、まず1989年のサントリーオールドのCMからどうぞ~。

そして、大原麗子さんといえば何と言っても「少し愛して、長~く愛して」のコピーで有名なサントリーレッドのCMですよね。彼女の出るCMは1977年から87年まで続いていたそうですが、レッドも本当に息の長い製品ですね。もひとついかが?

最近は、何でもかんでも、とりあえず売れればいい、売れなくなったらまた売れるもんを売る。世の中全体がそんな感じです。急激に人気が出て猛烈に売れても、あっという間に飽きられる。そんな繰り返しのような気がします。

「少し愛して、長~く愛して」。私たち商売人もこの言葉をもう一度かみ締めて、お客様からず~っと愛される息の長い商品作りに努めていかなければならないのではないでしょうか。

それでは、最後に名曲「サントリーオールド」を聞きながら、しみじみと大原麗子さんのご冥福をお祈りいたしたいと思います。合掌。

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