逆取材

テーマ:よもやま話
昨日のひる前に請求書を届けに市役所へ参りまして、用事を済まして玄関を出ましたら、カメラを肩から掛けた女性に声を掛けられました。「ちょっといいですか?」

男性だったら、「急いでいますので!」と急いでなくても逃げるところだったのですが、女性ですとそういうわけにも参りませんで、「何ですか?」とお尋ねしますと、市役所の玄関前に立っている見慣れない物体を指差して、

「これを見ていらっしゃるところを撮らせていただきたいんですけれども」。どうやら、市役所が新たに設置した、現在の気候はどの程度熱中症になりやすいかを、警告、注意、などで表示する機械のようです。

「えっ!モデルってことですか?」「は、はい、まあ、そういうことです」

「モデルじゃなくてサクラです」が本音だったので、彼女もはっきりとした物言いができなかったのでありましょう。
さらに「あ、あの」と思い出したように、かばんから取り出し差し出された名刺を拝見しますと、C新聞の記者さんでありました。

「いや、新聞はまずいでしょう」と言いながら、体はこの熱中症注意板に向かい、早くも説明書きを読み始めている私。「もうちょっと近づいてください」「いや、近過ぎると字が読めませんので」とか何とか言いながら、被写体となって、パチパチパチ。

これで終わりかと思いましたら、「この注意板についてどう思いますか?」「そうですね。毎日市役所に来るわけではないので意味ないですね」、等々インタビューが始まりまして、最後に「差し支えなければお名前をお願いできませんか?」と言われまして、「いや差し支えがございます」と。「ではご職業だけでも」「え~、まあ自営みたいな」「具体的には?」「いやそれはちょっと」

ということで、「やっぱり他の方に頼まれたほうがいいですよ」と逃げるようにその場を去ろうと思ったんですが、せっかくなんでブログネタにしたろと思い直し、市役所玄関庇に取り付けられた「ミスト噴出機」を撮るフリをして、取材してくれた女性記者がちょこっと写るように撮影して帰って参りました。
つる植物沿いの管からミストが
さてさて、C新聞に私の雄姿(ではないな)が載るか、全くの別人が写っているか、はたまた記事にすらならないか、とっても楽しみです。

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