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ショート・ストップ

テーマ:スポーツ
オールスターが終わり、プロ野球も後半戦に突入いたしました。ベースボールを「野球」と訳したのは正岡子規だとずっと思っていたのですが、先日読んだ「日本語スケッチ帳」で、実は旧制一高野球部マネージャー中馬庚(ちゅうまんかなえ)の命名だと初めて知りました。

さて、野球のポジションは、ピッチャー⇔投手、キャッチャー⇔捕手、ファースト(ベースマン)⇔一塁手、レフト(フィルダー)⇔左翼手など、英語と和訳を見比べて頷けるものがほとんどの中で、唯一首をひねるのがショート(ストップ)⇔遊撃手。

何で二塁と三塁の間を守っている人がショート・ストップなのか?そもそもショート・ストップってどういう意味なのか?疑問に思いながらも今日に至りました。

調べてみますと、昔は今と守る位置が多少違っており、セカンドがまさに二塁ベースのあたりを守り、ショートは投手と二塁手の間に位置し、短い(ショート)当たりを止めて(ストップ)守る役目を果たしたので、ショート・ストップと呼ばれたようです。

wikipediaによれば、明治時代、野球が日本に伝わったばかりの頃に、正岡子規によって「short=短く」「stop=遮る」の直訳である「短遮」(たんしょ)、もしくは「短遮者」との訳語があてられたと書いてあります。しかし、「たんしょ」は短所みたいでちょっとセンスありませんなぁ。

で、その後、教師になった先述の中馬庚が「ショート・ストップは戦列で時期を見て待機し、動き回ってあちこちを固める『遊軍』のようだ」と説き、「遊撃手」という名称が広まったそうであります。中馬さん、子規の影に隠れながらもいい仕事してますねぇ。

ホンマはまだまだ書きたいことあるんですけど、今日はこのへんでショート・ストップにしとこ。これでも十分長いてか(笑)

防御率て

テーマ:スポーツ
今日は大リーグのオールスター戦ですが、残念ながら監督推薦で選出されたヤンキースの田中は右肘の靭帯断裂で長期離脱を余儀なくされてしまいましたね。彼の得意球であるスプリットがどうやら肘に良くないらしく、アメリカでは積極的に教えない→打者も慣れないから打てない、という構図だったようです。

さて問題です。田中は開幕から11勝1敗、防御率1.99と絶好調だったわけですが、その後は1勝3敗で防御率4.25と落ち込みました。この結果、現在の通算成績は何勝何敗で防御率はいくつでしょうか?

正解は勝敗が12勝4敗で防御率が2.51なんですが、勝敗は小学生でも計算できますが、防御率は学者でもわからんのではないでしょうか。そもそも防御率って何のことかわかりますか?

防御率とは「自責点✕9÷投球回数」のことで、「9」とはイニング数で、投手が9回完投したと仮定した場合に取られる「平均自責点」のことだと定義されております。

ネットを見てましたら、「これを『防御率』と呼ぶのはおかしいじゃねえか」と言う意見がありまして、理屈こきの私としては「いかにも、たこにも」と禿同の嵐。

率というからには、数値は打率のように◯割◯分◯厘とか、何%で表されるべきものなのに、これは平均自責点ですから防御率1.99点などという矛盾した表現になっています。

ちなみに英語では「Earned Run Average(ERA)」というそうで、まさに「平均自責点」なわけです。「平均失点」でもいいように思うんですが、野球の場合単純な失点と自責点は異なりまして、前の投手の責任で出たランナーがホームに帰ってきても、打たれた投手の失点にはなっても自責点にはならないわけですね。

「平均自責点」という長い名前も気に入らんかったんでしょうな。いっそ「防御点」でも良かったように思うんですが、小数点3桁の数字で表されると、ついつい円周率3.14からの連想で「率」表現したくなってしまったのかな?

ハラショー!

テーマ:スポーツ
去る土曜日の夜、ナイターでもやってないかなとチャンネルを回すとBS朝日で巨人vsオリックス。巨人戦はあまり見たいと思わないのだが、オリックスの投手は今や国内最高と呼んでよい金子だし、しかもまだヒット打たれてないらしい。

こりゃ、ジャイアンツをコテンと捻ってくれて広島カープの援護射撃をしてくれるかと期待して見ることにする。巨人のピッチャーは2年目にして実質エースの菅野。こちらは毎回のようにランナーを背負うも辛うじて切り抜けて無得点に抑え続ける。

結局、金子は9回を投げてノーヒット・ノーランを達成するも延長戦に突入のため参考記録。この後を引き継いだクローザー平野佳も安打を許さず10回まで巨人はノーヒット。この間、冷やっとしたのは阿部のショートライナーと代打高橋由伸の大きなセンターフライのみ。

解説者の吉田義男氏と有田修三氏が「日本シリーズの最終戦のようだ」という息詰まる投手戦。テレビ中継とはいいながら、こんな試合に遭遇するとはまさに僥倖だ。「リリーフ陣はオリックスの方が質が高いですね」という解説にも、そういう方が得てして負けるんよね、と嫌な予感。

その悪い予感が当たって、かつてソフトバンクの名クローザーだったものの肩を手術後落ち目の馬原が12回表に亀井に決勝のソロホームランを打たれ、その裏巨人の久保がオリックス打線を抑えて勝利。オリックス11安打に対し、巨人はわずか3安打。

翌日の朝刊を見たら、この試合の前日に巨人の原監督の父貢さんが亡くなっていたことがわかった。先立って危篤の際に試合を休んで父を見舞った原監督を職場放棄と揶揄する向きもあったが、今回は死去の事実も無かったかのような冷静な采配。

危篤時にマウンドに立っていたのも確か孫の菅野。この試合もあれだけ苦しみながら得点を与えなかったのはお祖父さんの霊に守られたからか。いずれにせよ、この勝利は彼岸へと旅立って行った父、そして祖父への何よりの餞となったのではないだろうか。

今年またジャイアンツがセリーグを制覇することがあるならば、チームとしてもこのオリックス戦の勝利が相当の価値を持ったものとして評価されそうな気がする。ま、自分が見てたからやろけど。

日本人より日本人らしい

テーマ:スポーツ
モンゴル出身、鶴竜関の横綱昇進が決まりましたね。ねぎさんのブログへのコメントにも書いたのですが、彼の本名はマンガラジャラブ・アナンダで、逆から読むと「旦那油屋痔らガンマ」と何となく親しみがもてます。

横綱審議委員会でも、見た目はもちろん、彼の気立て、あいさつ、人格は「日本人より日本人らしい」と満場一致で推薦が決まったそうな。しかし、この「日本人より日本人らしい」という言葉も確かに変な日本語ではありますな。

厳密に言うと、前の日本人と後のそれとは別物で、前者は(現代の礼儀知らずで自分勝手な)日本人であり、後者は(伝統的に理想とされてきた)日本人、ということでありましょう。

モンゴル人としての誇りを持っているであろう彼に対して失礼な言葉である、と書いている人もありましたけど、確かに(朝青龍を除けば)こうした美徳はもはやモンゴル人の特徴であって、古来の伝統を守り続ける大相撲にモンゴル人が4人も連続して横綱になるのも当然なのかもしれませんね。

もっとも先場所に14勝し優勝した白鵬と同星、今場所も14勝で優勝と、プレッシャーも感じずにチャンスをもぎ取ったところは、肝心なところでコケる稀勢の里とは違って実に日本人らしくなかったですね。

一方、今場所途中で引退した元大関の琴欧洲。彼はブルガリア出身で長身でハンサム。角界のベッカムとも称されていましたが、その凡そ日本人らしくない風貌とは逆に、体を生かし切れずやる気があるのかないのかわからん相撲をとり続けたところはいかにも日本人らしいのか。

琴欧洲は日本人女性と結婚、その後日本に帰化し、現在の本名は何と「安藤カロヤン」。中途半端に日本人になってませんけど、今後はその名前の通り、後進を育て立派な部屋(hair)にするよう努めていただきたく存じます。

浅田真央論

テーマ:スポーツ
ソチ五輪が終了いたしましたが、何だかんだ言ってもやっぱり日本人は浅田真央ちゃんが好きなんですね。SPで失敗して16位というどん底からフリーでは自己最高得点で総合6位に浮上。

その演技ぶりは多くの国民の涙を誘い、金メダル以上に価値ある6位との評価。一方真央ちゃんをかばおうと発言した森喜朗元総理は「あの娘は大事な時にいつも転ぶ」という言葉の断片だけを捉えられて国民から大ブーイング。

何を言っても嫌われる森元総理と結果がどうあろうとも好かれる浅田真央ちゃん。この違いは一体何なんでしょうね。もっとも私はへそ曲がりなので、真央ちゃんに熱狂もしないし、森さんもさほど嫌いではないんですが。

以前ネタにもしましたけど、小学生から一番人気のあるスポーツ選手も彼女でして、女子に限れば44%が真央ちゃんをトップに挙げていたそうです。もちろん、老若男女すべての世代から支持されていると言ってよいでしょう。その理由は何なのか?

ネット世論をまとめると、①愛される顔、美しい姿態、妖精のような雰囲気などの物理的条件に加えて、②高い競技力とひたすらスケートに打ち込む向上心、そして何よりも③純粋無垢な性格でまじめで謙虚な発言

といったところが、一般的評価でしょうか。「存在自体が物語の紆余曲折の濃厚な人間模様に共感」という意見もあるように、どこか影のあるような雰囲気も魅力なのでしょうか。あるいは上記③とも関連しますが、マスコミ・メディアの扱い方が上手で、常に好印象を抱かれる下地ができているのも強みか。

今回の森さんの発言のようにマイナスなことをいうと苦情が殺到し、メディアも含めてファンは自分が非難されたかのように強く反応しますよね。やっぱり彼女に「自己投影」してるんでしょうか。

じゃこちんさんが以前の私のブログに対し「きっと人気があるのは、素晴らしい演技をしたりスランプになったり人間らしいからじゃないかな・・・」とコメントされてましたが、自分自身の現実と理想をそこに映し出しながら共に悩んだり励まされたりするんでしょうね。

ちなみに、うちの妻も真央ちゃんファンでして、冗談で「森さんに賛成~!」なんて言ったらまじで不快感を示されましたもんね。「何でそんな好きなん?」と聞くと、「う~ん、自分の子供を見てるような感じかな」と。あんなスラっとした娘は俺達からは生まれんぞ。
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