熟男

テーマ:よもやま話
これまで何度もネタに使わせてもらった日経プラス1の「ことばの鏡」コーナー。現在は「コトバ百貨店」として同じライター(福光恵さん)が書いておられます。で、先週土曜日に出てきたコトバが「熟男」。

「熟女」という言葉が使われるようになってもう30年以上経ち、すっかり人口に膾炙しておりますが、確かに男性の場合は十把一絡げで「おじさん」と呼ばれてましたわな。

数年前に男性ファッション誌(MEN’S CLUBらしい)が「モテるおじさん」を指してこうネーミングしたそうです。一時流行りかけた「ちょいワルおやじ」ほど浮わついてなくて「枯れ男」より色気がある。そんな素敵な男性のこと、と書いてあります。

あるサイトによれば熟男になる3条件は、1)古臭さを感じさせない清潔感、2)圧倒的な包容力のあるエスコート、3)豊富な経験から香り立つ色気 だそうです。荒波にもまれ、様々な経験をし、人生の機微を知りつくした成熟した男性でないとあかんそうですわ。亡くなられた健さんなんか終身熟男ですな。

ちなみに、この「熟男」。「じゅくだん」って読むのかと思いきや、「うれメン」いや正確には「うれだん」と読むそうです。もっとも、カタカナで「ウレダン」で検索しますと、スポンジのようなウレタンが出てきちゃうんですがね。

ライターの福光さんの知り合いで、熟男を自認するおじさんが、ぽっこりお腹を「年輪」と自慢していたそうですが、その人は「うれだん」というより、熟れ鮨(なれずし)系の「熟れ男(なれお)」だな、きっと。

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