菊と麹
テーマ:言葉・漢字
2014/11/25 08:56
先日ゆうこりんさんのブログに「麹を造ることを製麹(せいきく)といいます」と書かれていたのを見て、ほぉ~、麹(こうじ)は音読みで「キク」って読むんかぁと軽く感嘆してしまいました。
そう言えば、麹の中には「菊」と同じ「匊」という字がふくまれてますもんね。「麹」と「菊」は仲間なのか。
「匊(キク)」は「勹(つつむ)+米(ちらばった米粒)」の会意文字で「掬(すくう)」の原字。ちらばらないように一か所に集約する意を含む、と漢和辞典に書いてあります。
となると、植物の「菊」はこのように
「艸(くさ)+匊(キク)」が合わさって「多くの花弁をひとまとめにして、まるくにぎった形をした花」すなわち「菊」となるわけですな。こういう花を球状花序というそうな。
ちなみに英語で「菊」はchrysanthemum(クリサンセマム)とやたら長い複雑な名前になるのですが、ブルーベリーままさんが、単なる「まま」になったように略して「マム」と呼ばれることもあるようです。
長いと思ったら、ギリシャ語の「chryso-(黄金の)」+「‐anthemon(花)」に由来するそうで、キク属には黄色い花が多いからだとか。なるほど西洋は色で攻め東洋は形状で攻めるか。
さてお待たせました、「麹(こうじ)」はもうお判りですね。「麥(むぎ)+匊(キク)」で「ふかした麦や豆をまるくにぎったみそ玉」
Wikipediaには「こうじ」の名は「醸す(かもす)」の名詞形「かもし」の訛ったものと書いてありますけど、漢和辞典では中国語の「麹子(キクシ)」がなまって「こうじ」となり日本語化したと書かれております。
まあ、語源でも日中は争わずにはおられないのでしょうかね。日本人が「米の花」と書く「糀(こうじ)」という国字を作りあげたのも争いが高じたせいだったのでしょうか。
そう言えば、麹の中には「菊」と同じ「匊」という字がふくまれてますもんね。「麹」と「菊」は仲間なのか。
「匊(キク)」は「勹(つつむ)+米(ちらばった米粒)」の会意文字で「掬(すくう)」の原字。ちらばらないように一か所に集約する意を含む、と漢和辞典に書いてあります。
となると、植物の「菊」はこのように
「艸(くさ)+匊(キク)」が合わさって「多くの花弁をひとまとめにして、まるくにぎった形をした花」すなわち「菊」となるわけですな。こういう花を球状花序というそうな。
ちなみに英語で「菊」はchrysanthemum(クリサンセマム)とやたら長い複雑な名前になるのですが、ブルーベリーままさんが、単なる「まま」になったように略して「マム」と呼ばれることもあるようです。
長いと思ったら、ギリシャ語の「chryso-(黄金の)」+「‐anthemon(花)」に由来するそうで、キク属には黄色い花が多いからだとか。なるほど西洋は色で攻め東洋は形状で攻めるか。
さてお待たせました、「麹(こうじ)」はもうお判りですね。「麥(むぎ)+匊(キク)」で「ふかした麦や豆をまるくにぎったみそ玉」
Wikipediaには「こうじ」の名は「醸す(かもす)」の名詞形「かもし」の訛ったものと書いてありますけど、漢和辞典では中国語の「麹子(キクシ)」がなまって「こうじ」となり日本語化したと書かれております。
まあ、語源でも日中は争わずにはおられないのでしょうかね。日本人が「米の花」と書く「糀(こうじ)」という国字を作りあげたのも争いが高じたせいだったのでしょうか。