あんばいよく

テーマ:言葉・漢字
昨日の毎日新聞夕刊の「近時片々」

「たまたま案配よく残っていたのではない」と世界遺産に指定されることが確実となった富岡製糸場のことを書いてるんですけど、あれ?「あんばい」ってこんな字やったっけ。「塩梅」とちゃうん?

と思って調べましたら、「あんばい」は「塩梅」「按排」「案配」「按配」など色々あるんですね。しかし、「塩梅」という字を使う方がほとんどで後の字はほとんど見たことないなぁ。それもそのはず、「あんばいよく」と入れて変換しても「塩梅よく」しか出てこんもん。「鞍馬意欲」とは出るけど。

「食酢がまだない時代、塩と梅の梅漬けの時にできる“梅酢”を使って料理の味付けしており、その味加減が良い物を『塩梅』と言うようになったから」という語源についての話は有名ですけど、これは元々は「えんばい」と言ったみたいですね。

で、「按排(あんばい)」という別の言葉があって、こちらは「上手く処置する、具合よく並べる」という意味で似ていたため混同され、「塩梅(えんばい)」も「あんばい」となったみたい。

毎日新聞に記載されていた「案配」や「按配」「案排」などは「按排」の別表記だそうです。要するに「アンと花子」いやいや、「按」「案」と「排」「配」の組み合わせ分だけあるってことですな。

ところで世の中には「安倍」と書いて「あんばい」と読む苗字の方がいらっしゃるそうな。我が総理の方も経済、安全保障、教育にと「安倍意欲」はよくわかるんですが、実際のところも「あんばいよく」導かれているのであろうことを祈ります。

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