所信表明(2)

テーマ:まちづくり
(昨日よりの続き)

平成12年に曳山博物館ができた時に当時NHKのアナウンサーであった葛西聖司さんをお呼びして講演会を行ったのですが、その時の言葉が印象に残っておりますのでここで紹介いたしたいと思います。

「長浜の祭が大人たちによって運営されていることは間違いない。子ども歌舞伎はその祭のハイライトではあっても一部でしかない。でも、その大人たちがいかに真剣にこのことに取り組んでいるかってことを子どもに見せるってことが大切なんですね。だから怒ることも大切であるいはなだめることも大切です。励ますことも大切だけれども、要は子どもってのはねえ、大人を見てるんですよ。

隣のおじさん、あのおっちゃん、酒ばかりの飲んでるおっちゃんが、この祭の間中だけはすごいや、ね。あるいは見も知らないよそのお師匠さんが来て教えてくれる。何でこんなに僕達に厳しく教えるんだろうかってことが、芝居を経験するとわかってくる。こういう大人たちの真剣さを見せる機会として祭というのは最高のチャンスなんですね。心の裸を見せれば、親には反抗する子でも聞きますね。社会が育てていくってことはですね、愛です。私はその言葉こそ訴えたいと思う。」


後ほど事務局から説明があると思いますが、今般教育委員会では「長浜子どものちかい」そして「長浜子育て憲章」を策定し目指すべき子どもの姿、そしてそれを見守る大人が実践すべきことがらを目標として掲げました。目指すべき大人の姿としてまず一番目に挙げられていることは、「子どもに誠実に生きる姿を見せます」ということ。偶然の一致ではなく、まさにそれこそが教育というものの本質ということではないでしょうか。

もちろん自分では誠実、真剣にやっているつもりでも、それが空回り、あるいは自己満足に終わっているということもままあるでしょう。そしてそういう時はいわば、履物を無造作に脱ぎ捨てて散らばっている状況であるのかもしれません。そういう意味でも冒頭申し上げましたように、「心の履物をそろえる」つまり自分を見つめ直す機会を設けることの重要性を再認識いたしたいと思います。

最後になりましたが、この1年間、校園長先生そして事務局の皆様方と力を合わせ、長浜市の教育の発展のために微力ではありますがベストを尽くす所存ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。機会がございましたら、ぜひ曳山祭にも足をお運び下さいませ。ありがとうございました。』



という具合に挨拶をさせていただいたのですが、風邪なのかアレルギーなのか鼻がつまり喉がむずむずして、ちょっと話しにくかったですね。ま、何はともあれ、一仕事終わってちょっとほっといたしました。さ、祭だ、祭だ。

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