アパートなのに

テーマ:よもやま話
「アパートを借りたことがある。レジデンス(邸宅)などとたいそうな名前がついていたが、木造モルタルの普通のアパート。でも、クレームをつける入居者はなかった。名前だけの高級感でも気分がいい」

11月25日の毎日新聞「余録」の書き出しである。この後、東南アジア産の安価なバナメイエビが出回るようになって国産の芝エビに高級感が出た。それで偽装メニューが始まった。エビの味にレジデンスとアパートほどの差があったからではないだろう。と書かれておりました。

そうか、アパートの名称だって、ありゃあ日本人はともかく外国人にとってはどう見ても偽装ですわな。以前読んだ「活字たんけん隊」(椎名誠/岩波新書)だったかに、日本で普及しているアパートの「呼び名」の本当の意味が書かれていたのを思い出しましたわ。

それによると、
「マンション」: 車で門を越えてはるか先に20部屋ぐらいある大きな屋敷がみえるような豪邸

「ワンルームマンション」: 体育館のように大きくて豪華な一部屋

「ハイツ」: 高台のこと、建築物には使われない

「ヴィラ」: 庭つき邸宅

「コーポ」: 共同管理アパート

「ドエル」: ”住む”の意味

ちなみに、毎日新聞の編集子の住んでいた「レジデンス」はあくまでも「個人の住宅」のことで、アパートのような共同住宅には不適切な名称らしい。

英語を小学校から教えるようになるのはいいけど、こういう偽装表現はこのまま放置されるんでしょうか。せめて「コーポラスセンション」みたいな奥ゆかしい名前をつけてほしいぜ、日本人よ。

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