目標と炭

テーマ:スポーツ
「夢って言葉は嫌いなんです。夢は消えてしまう。だから、僕は目標という言葉にしてる。目標なら、そこへ向けて頑張れるから」

昨日の朝日新聞によれば、ワールドチャンピョンとなったボストン・レッドソックスで大車輪の活躍だった上原投手はかつてそう話していたそうです。優勝翌朝のインタビューでは、「こんな舞台に立つことは目標ですらなかった。それほど途轍もないこと」だとも語っていました。

なるほど、dreams come true という言葉もございまして夢を持つことは大切だとはいいますが、より現実的な目標を掲げて精進して行くことで、目標ですらなかった夢をかなえることもできるんですね。上原が「夢の中にいるよう」だと語ったのも頷けます。

同じ日の朝日新聞の天声人語には「人の『力』を感じた10月の言葉」が紹介されていました。プロゴルファーとしての栄華のあと、燃え尽き症候群に沈んだ片山晋呉さんが5年ぶりに優勝。つらい日々、胸に畳んだのが先輩選手の中嶋常幸さんにもらった言葉だった、と。

「灰になってはいけない。小さくてもいいから炭でいなさい。炭なら再び燃えるはずだ」

意味は違うけど、「目標」と「炭」、「夢」と「灰」。何となくイメージが重なります。上原投手は本当に火鉢の中で一際輝く小さな炭のようだったと思います。来年は灰になっているかもしれないほどの燃えっぷりでしたね。おめでとうございました。


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