大通寺山門修復現場

テーマ:まちづくり
昨日は教育委員会の定例会だったのですが、場所はいつもの浅井支所ではなく曳山博物館で。うちから3軒南隣という近さ。毎回ここでやって欲しいくらいです。

終了後、曳山博物館の展示を見学し、その後大通寺へ。同寺では現在山門の修復工事の真最中なわけですが、そこの現場を見学させていただくという大変貴重な機会に恵まれました。

この山門が建てられたのは文化9年(1812)と云いますから200年前。で、前回山門の屋根葺替・修復が行われたのは昭和39年(1964)とのことで実に50年ぶり。そうか、私が4歳の時かぁ。覚えてないなぁ。

50年後は生きてないでしょうから、一生に一度のチャ~ンス。ヘルメットをかぶって、恐る恐る足場の階段を上って行きますと、 
こんな感じの現場が現れます

損傷の激しい部材が新しいものと取り替えられていきます。全体を建て替えなくても部分交換していけるところが木造の利点だそうです。ホントに木造建築というのは日本の風土にも合っており合理的です。なお今回取り替えた部材には
このように焼印が押され
平成25~26年に修復されたものだということが後々わかるようにしているとのこと。さらに上の階に上がると
大屋根の部分が見えて参ります
これは北西側から見たものですが、こちら側は比較的損傷が少ないとのこと。反対の東側は風雨に晒されることが多いせいか傷みが激しいんだそうです。
こちらが東側から見た様子ですが
中央の束が白く新しい部材に変わっているのがおわかりかと思います。取り替える前の部材は
これこのように朽ち果てています
確かに西側の同じ部分は、鳩の糞によって激しく汚れておりました。鳩にとりましても西側のほうが風雨を凌げて居心地が良かったのでありましょう。

さて見学が終わり、また仮設の階段を降りてまいります。
ぐらぐらして怖いよ~ん

山門の修復が完成するのは約1年後の来年の10月だそうです。事故がないことを祈ります。解説をいただきました市文化財室の二宮さん、どうもありがとうございました。




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