指は開いてね

テーマ:よもやま話
昨日は、大垣共立銀行さんの顧客からなる共立会の講演会。講師は京都女子大教授の西尾久美子さんで、演題は「京都花街の経営学」。つまり芸姑さんや舞妓さんの世界のお話だす。

まあ、この世界は全く無縁なわけですが、舞妓さんがどのようなシステムで教育され芸姑へと育っていき、歌舞練場などの興行がその中でどういう意味を持つのかなど実に興味深い話を聞くことができました。

元々は、代々血縁で花街は継続してきたそうですが、それがまかりならず現在は全国から人材を集め教育するシステムとなっており、驚くべきは宝塚や果てはAKB48もこの花街のシステムを模倣したものだというのです。

こうした研究はやはり女性ならではなのでしょう。つまり、同じ組織論の専門である経営学者でも、男であればこのようなお茶屋の席に入れば、まずどの娘が好みだとか、どうやって気を引こうとかばかりに気がいって、とても客観的な視点で分析などできないというわけ。

さて、舞妓さんの言葉というのはなかなか深みがございます。例えば「おおきに、◯◯さん」と必ず名前を呼び、周囲の人と関係性の基礎をつくり、自分が配慮してもらえる感謝の気持ちを表す。

そして「すんまへん」は日に100ぺん言うてもええんだそうです。つまり相手に負けたのではなく、自分の不十分なところを認め、責任を自覚する言葉。信頼があってこそいえる言葉なんですね。

「本年も相変わりませずに」という新年の言葉。これは変わらない関係をということなのだけれど、舞妓さんは年々技能を高め進歩していくわけなので、「あなたもそれに見合うようになってね」、つまりお互いに伸び合うことが前提になった関係を、という意味になるんですね。

ところで、初めて芸姑遊びをした人はすぐわかるそうですよ。つまり、緊張していると手のひらを出した時に指が閉じているんだとか。そうした所作を的確に見分けて、芸舞妓さんたちはお客のくすぐる言葉を投げかけるんですね。

手のひらに現れる男の緊張は浮気などやましいことをした時も共通だとか。ご主人も奥様も手のひらにどうぞご注意を。

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