掛け取り

テーマ:よもやま話
1年が経つのは早いものです。昨年の大みそかの毎日新聞のコラム「余録」には、「日用品も掛売りだった昔の歳末は、居留守や仮病などにより支払いを逃れようとする借り手と掛け取りとの虚々実々の攻防で暮れた」と書かれておりました。

そこで、書きとめておいたネタを一年間寝かせておいて、今年の大晦日ネタとして公開しようという寸法。この時の通算Noが60189号ですから、1年間で20,000本以上のブログがコブログ上で書かれているということになりますね。

さて上記コラム。現金商売が主流で、クレジットカードは使っても、馴染みの店での「つけ」でのお買い物なんてのはめっきり減った現代。「掛売り」などという言葉すら死後になりつつあるのかもしれませんが、そこには歳末の掛け取りの様子を表した江戸川柳がいくつか紹介されておりました。

「餅はつく これから嘘をつく気なり」 (言い訳)

「押し入れで息をこらして大晦日」 (居留守)

「掛け取りの帰らぬうちは唸って居」 (仮病)

これに対して、借金取りも心得たもの

「いまだ帰らぬを掛け取り聞きあきる」

「常体の嘘では行かぬ大晦日」

コラムでは、「大晦日の掛け取り騒動は姿を消した現代だが」と書かれておりましたが、なかなかそうも参りませんで、私どものように掛売りを主体としている店は、程度の差はあれ、こういう攻防の経験があります。

それでは私も、これから大晦日の攻防に出かけて参ります。一年前のツケを払うようなブログになりましたが、皆さま、よいお年を。

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