~Lefa~と共演

テーマ:曳山・歌舞伎
昨日の午後は、長浜市民交流センターで曳山文化協会主催の「長浜曳山子ども歌舞伎フォーラム」が開催。昨年度制作した子ども歌舞伎の映像記録を活用した普及啓発事業の一環。

来場者にその映像記録を見ていただいた後のコメンテーターとして参加してまいりました。コメンテーターは山路民俗芸能学会代表理事、武田滋賀県立大講師、片山長浜城歴史博物館館長、そして長浜出身の歌手Lefaの北川君と私。

娘さんがLefaのファンだというhanmiさん。土曜日のオフ会で隣の席になったので、「明日はLefaと共演なんや」と言いましたら、「なんや?甚さん歌歌うんかいな」と。ちゃいます、こういうことでしたんや。

北川君は青海山で、5歳、8歳、11歳と三回も役者として曳山祭に出場。それぞれ重の井子別れの調姫、勧進帳の義経、車引の梅王丸を演じたとのこと。出場した3回それぞれに、年齢、立場に応じて、無意識に自分の役割を果たしていたことを語ってくれました。

彼が今、歌手として活躍しつつある原動力として曳山祭は欠くことの出来ない要素で、東京や大阪でなく長浜での活動をメジャーデビューの条件として提示したほど故郷を愛しているのも、役者経験によるものと言って過言ではないでしょう。

今回のフォーラムは「曳山祭の社会的な教育力」に焦点が当てられており、私は山組の人間であるとともに教育委員の立場としても意見を求められたのですが、祭をやっている当事者は、祭の教育力なんか意識している余裕はなく、ただ只管「祭をやり遂げる」ことしか考えていないんですけどね。

とりあえず、1回しか役者経験はなく、しかも長期間長浜から離れ、祭からも無縁の状況であったにもかかわらず、故郷に帰って来た途端、曳山祭という「磁場」から発せられる強烈な磁力にたちどころに引きつけられ、その虜になった経験を語りました。

最後に挨拶された曳山博物館中島館長が「いつもは冷静な油甚さんですが、実に熱い方であることがわかりました」と。そうか、そんなに熱くなったつもりでなかったんですけど、祭りの事を話し出すと無意識のうちにそうなっているんですね。

このフォーラムの模様は、例の「studioこほく」で視聴可能ですので、Lefaファンの方は是非お見逃しなく。

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