婭
テーマ:言葉・漢字
2012/12/24 09:19
今「浄瑠璃を読もう」(橋本治/新潮社)という本を読んでるのですが、歌舞伎や文楽に興味のある方にはお奨めの一冊。その中に、「仮名手本忠臣蔵九段目」で戸無瀬がお石に対していうセリフが出てまいります。
「あの改まったお詞(ことば)。お目にかかるは今日(こんにち)始めなれど、先達て(さきだって)ご子息力弥殿に、娘小浪を云号(いいなずけ)致したからは、おまえなりわたしなり、婭同士ご遠慮に及ばぬ事」
ここに出てくる「婭」は「あいやけ」で、今ではあまり使わないが、「相舅」=「相親家」、つまり夫婦それぞれの両親同士の関係である、と書かれております。なるほど、こういう言い方をするんですね。
「婭」という字そのものの意味を調べてみようと大漢和字典を開いてみましたら、ここには「あいむこ=相婿」と書かれておりました。相婿というのは、「姉妹の夫同士」と書かれております。
私の妻には姉が二人おりますが、そのお姉さんたちの旦那さんと私は「相婿」というわけですね。これと反対に兄弟の妻同士は「相嫁(あいよめ)」。妻が二人いる場合にお互いは「相妻」っていうんでしょうか?
ま、それはともかく、こうした言葉も兄弟姉妹がいてこそ成り立つわけで、現在のような少子化社会では完全に死語になってしまうかもしれませんね。さて皆さん、「婭」へのお歳暮、年賀状はお済みですか?
「あの改まったお詞(ことば)。お目にかかるは今日(こんにち)始めなれど、先達て(さきだって)ご子息力弥殿に、娘小浪を云号(いいなずけ)致したからは、おまえなりわたしなり、婭同士ご遠慮に及ばぬ事」
ここに出てくる「婭」は「あいやけ」で、今ではあまり使わないが、「相舅」=「相親家」、つまり夫婦それぞれの両親同士の関係である、と書かれております。なるほど、こういう言い方をするんですね。
「婭」という字そのものの意味を調べてみようと大漢和字典を開いてみましたら、ここには「あいむこ=相婿」と書かれておりました。相婿というのは、「姉妹の夫同士」と書かれております。
私の妻には姉が二人おりますが、そのお姉さんたちの旦那さんと私は「相婿」というわけですね。これと反対に兄弟の妻同士は「相嫁(あいよめ)」。妻が二人いる場合にお互いは「相妻」っていうんでしょうか?
ま、それはともかく、こうした言葉も兄弟姉妹がいてこそ成り立つわけで、現在のような少子化社会では完全に死語になってしまうかもしれませんね。さて皆さん、「婭」へのお歳暮、年賀状はお済みですか?