見出し波

テーマ:よもやま話
昨日の朝日新聞3面に「敦賀原発近く 津波の跡」の見出しに「5500年前の砂層 原電認める」の小見出し。原発事業者が若狭湾沿岸で津波の痕跡を認めるのは初めて、とあります。お、やっぱり津波はあったんか、こら危ないやんか、と思いますわな。

次いで読んだ日経新聞。同じ内容の記事が小さく5面の経済欄に。見出しは「若狭湾の沿岸に大津波痕跡なし」と来た。「津波だとしても小規模で、原発の安全性には影響しない」と結論づけた、ことが強調されているようです。

以前に社説比較ということで、普天間移設問題をとりあげた各紙のスタンスを取り上げたことがありましたが、この若狭湾の津波履歴調査に関する記事も各紙で取り上げ方が異なるようです。それでは見出しを比較してみましょう。

産経: 若狭湾に巨大津波の痕跡なし 関電などが最終報告

読売: 若狭湾「過去1万年大津波なし」と原発3事業者

中日: 若狭湾に津波の痕跡 関電「原発に影響なし」

毎日: 福井・敦賀原発近く、5500年前津波の跡

となりまして、若狭湾沿岸の津波痕跡調査報告という同一の内容を報道するのに、見出しに見事に各紙のスタンスがにじみ出ているような気がいたします。

最も中立的なのは中日。「津波の痕跡はあったが、関電は原発に影響はないと言っている」ことを淡々と報道しております。産経、読売、日経は、「大津波の痕跡はない」ことに力点が置かれております。

そして、毎日と朝日は「津波の痕跡があり」しかもそれを「原発事業者が初めて認めた」ことを強調しております。さて、これらの「見出し波」、皆さまはどのように捉えられますでしょうか?



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