ゴチ割

テーマ:よもやま話
ひと月ほど前になりますが、日経プラス1のコラム「コトバの鏡」のテーマは「ゴチ割」。食べ物屋さんのレジ前でよく見かける、支払いでもめるおばさんグループの話から始まる。うん、あるある、「払いたくない」ではなく、むしろ自分こそが払うという論争。

昔大名古屋語辞典という本の中で、確か名古屋では「ええて、あかんて論争」が繰り広げられると書いてあったあれだ。「ええて、ここは私が払うで」「何を言やぁすの、あかんて」「ええて」「あかんて」「ええて」「あかんて」・・・・

大人同士の支払いは、何かとすんなりいかないもの。1円単位の割り勘も大人げないし、だからって『全部おごっちゃお!』てのも、今どき品がないということで、最近は一部はゴチ(おごってもらうこと)で、一部は割り勘という折衷案が広まっている、と書かれており、これを「ゴチ割」と称するらしい。

年長者が多めに払い、残りをみんなで割ったり、女性は安くというオマケ方式もこの一種となるとあるから、方式そのものは決して新しいものではなく、どうやら携帯電話のアプリでゴチ割専用の計算機が登場したことから、この言葉が広がったのだそうだ。

さて先日、某懇親会の後、5人で二次会に。支払いの段になってある人が「ようし、今日は総額を予想して、一番金額の遠かった者が全額支払うことにしよう」と。「とりあえずオレは4800円ね」と言ってその人トイレへ。ま、この店安いので有名ではあるけど、まさか4800円ってことはないので、私は5800円で入札。

結局、7700円だったんだけれど、一人だけ1万円以上を予想した人が支払い。まあ、三次会のスナックではこの人だけ割り勘から除外されたので、結局はほぼイーブン。最初からこのパターンを計算していたであろう提案者はなかなかの遊び上手。

総額1万円前後が予想される時に、1万円台、千円台、百円台の額をそれぞれが払うという「ゴチ割」をやったこともあるそうで、その時は最後の一品を頼んだおかげで10300円となり、彼が1万円を払う羽目になったとか。その一品がなければ、別の人が9000円を払っていたわけで、その鬩ぎ合いはなかなかドラマチックではある。

ところで、割り勘のことを英語で「ダッチアカウント」って言うけれど、これはイギリス人がオランダ人を蔑んだ言い方なんだとか。ダッチ◯◯◯とつくのは、全部この系統なんでしょうか?小日本的◯◯みたいなもんか?

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