二玉の清涼剤

テーマ:油甚本店
昨日、「すいか」と書いた段ボール箱に入った荷物が到着した。

「すいか」と書いてあるから中身がすいかだとは限らない。その証拠に、うちは胡麻油等の地方発送の注文を受けた際、本数に応じて缶ビールの空き箱などで送付している。すなわち、缶ビールの箱に缶ビールが入っているとは限らないのだ。

上面に貼られた伝票を見る。何と品名「すいか」と書いてある。おぉ、やっぱり「すいか」じゃないか。確かに、このずっしりとした重みは明らかにすいかだ。しかも、これは1個ではない。2個チンだわ。

差出人を見る。すると「◯◯◯◯」とある。あれ?ここって、この間椿油10本送って、その後またポン酢ともろみ送ったとこやん。何でお客さんからすいかが送ってくるのよ?

母が「これは、どっかよそに送るつもりやったものかもしれん。すいかは食べたいけど、間違いやとあかんで開けたらあかん」と言い、事務員さんに「ちょっと、ここに電話して尋ねてみ」と。

実は、先日ゆずポン酢を送った後に、送り先の奥さんから電話があり、「1回目の椿油の分は送金させてもらいましたけど、2回目に送ってもらった分に請求書が入ってなかったんで金額教えてもらえますか?」と尋ねられ返答したことを思い出した。

事務員さんの電話のやり取りを聞いていると、どうやらこのすいかの箱のなかに、その2回目の代金を入れて送ったとのこと。開けてみると、確かに中にその分の代金が。しかも、予想通りぱんぱんに実った立派なすいか2個を従えて。

「商品代の代わりにすいか送ってきゃあったんやろか」と当初冗談とも本気ともつかぬ軽口を叩いていた事務員さんも、こんなものを頂戴する理由はないので、恐縮だとか、心苦しいだとか、頭に浮かぶありったけの美辞麗句を並べ立てて電話口でお礼を述べている。

電話が終わって事務員さんに「はい、お疲れさん、あんたも一つもらい」と母。

しかし、世知辛い世の中に、商品を買っていただいた上に、すいかまで送って下さる方がいらっしゃる。日本はまだまだ捨てたもんじゃありませんね。本当にありがとうございました。

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