通う夜

テーマ:言葉・漢字
悲しい事ですが、この年になると友人の親御さんの訃報に接することが多くなって参りました。昨晩は同級生のお父さんのお通夜に参列してまいりました。先日も小・中学校の同級生のお父さんのお葬式に参列したばかりです。

さて、昨晩はごえんさんが「通夜」の意義や由来についてお話をなされました。お釈迦さんが亡くなられた後、悲しんだ弟子たちが遺体を守りながら夜通し説法を行なったことが起源だとのことでした。

私たちがよく聞かされてきたのは、夜中じゅう線香やろうそくを絶やしてはならないので、交代で誰かが起きていなければいけない、というものです。「消したくらいなら!」という脅迫観念があるのですが、一体どうなるんでしょう。死んだ人が生き返るとか?

「通夜をするからこそ、線香やろうそくが絶えることがない」というのが本筋で、それらを消さないために起きているというのは本末転倒だとおっしゃる方もいらっしゃいますが、翌日に葬儀を控えながら徹夜というのは、実際問題 体力的にもなかなか大変です。

「とっさの日本語便利帳」には次のようなことが書かれておりました。「昔は死を確認する技術が稚拙だったので、死んだと判定された者が生き返る例が多かった。そこで死体の監視をする必要があり、それが通夜の儀式であった。一人で死体を監視するのは怖いもので、大勢で陽気に飲食しながら通夜をした」

う~ん、何となく腑に落ちてしまいました。どうも、線香やろうそくを消さないようにというのもこうした慣習の言い伝えによる恐怖感からと考えると説得力があります。

ところで、皆さん、「通夜」を何と発音されます。私は「つや」以外に考えられなかったのですが、「つうや」と仰るかたが結構多いように感じます。生活に密着した儀式なので誤読ということはあまり考えられず、地域的あるいはその家でそのように呼ばれているに違いありません。

調べてみましたら、現在は「(お)つや」と呼ばれることが一般的のようですが、本来は「(お)つうや」であったものが「(お)つや」に短縮化されたというのが正しいようです。皆さんは何とおっしゃいますか?

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