フル〇ッ〇

テーマ:曳山・歌舞伎
先日、フルハップの応募で大歌舞伎のチケットが当たったと書きましたが、一昨日大阪の松竹座へその公演を見に行ってまいりました。演目は「車引」と「伊勢音頭」の通し狂言。出演者は、いわゆる名字が片岡さんの総出演といった風情で、こうなると大向うは簡単。みんな「松嶋屋~!」でOK。

さて、タダで当たったチケットなんで文句は言えませんのやけど、席は2階席の一番後ろ。つまり「フルハップ 当たった席は フルバック」というわけです。この席、2等席で通常8,000円だと思うんですが、私らがいつも買うのは3階の4,000円の3等席。でも前の方だとここより見やすいかもしれません。

ま、それはともかく、歌舞伎の観劇者は圧倒的に女性が多いんですよね。ざっと見渡してみても男性は1割程度でしょうか。まあ、女性と言っても若い方はほとんどいらっしゃいません。そういう方たちは映画やコンサートに行かれるんでしょう。

で、私の席も前後左右を、孫がそこそこいらっしゃりそうなご婦人方に取り囲まれまして、「あ~来たかぁ~」と無言のため息が出てしまいます。着席した途端、扇子であおぎ始めよ~る。かぐわしき香の匂いでもなさそうですので、こちらもバッグから扇子を取り出し扇ぎ返します。

前にすわった白髪のおば(あ)ちゃんは、ビニール袋に数個入れてきた飴ちゃんを取り出して舐め始めました。観劇に飴ちゃんはつきもんやろ、と口の中でちゅぱっ、ちゅぱっと音さしよる。

幕が開いて芝居が始まり、花道から役者が出てきた気配。すると、斜め2列前くらいに座った恰幅のいいおばちゃん、さっと身を乗り出して半立ちに。おいおい見えんやろ~。さらに汗が止まらんらしく、しきりにタオルで首筋拭いてやんす。

芝居も半ばを過ぎていくと、今度は左側のおばちゃん二人が喧しい。オペラグラスとチラシを交互に見ながら、「あぁ、やっぱりあれは◯◯やわ~」と役者の名前を確認し合っている。しかも、内緒話ができないタチらしくて声がでかくて役者のセリフが聞こえん。思わず、扇子で前の席の背もたれをパチンと叩いた(けどこたえず)。

で、伊勢音頭という芝居のいよいよ見せ場に差し掛かったときに、こともあろうに今度は右側に座っていたおばちゃん2人連れがそそくさと席を立って帰って行った、一番ええとこやのに。あんたら、何見に来たんやいな?

そういう、私は何見に来たんやろな。「フルハップ フルバックから 古婆っか」

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