腰痛に不思議あり

テーマ:よもやま話
コブログブロガーさんには腰痛持ちの方が結構いらっしゃるようにお見受けいたします。私も、大学時代にアメフトをやっておりまして、3年のシーズン終了後練習中に突如腰に激痛が走り動けなくなり、2週間ほど入院したことがあります。

爾来、いわゆる腰痛持ちとなりまして、年に何回か訪れる腰の痛みと共生を余儀なくせられる肉体となりました。腰痛の原因は「無理な姿勢を続けた」「重いものを持った」などならわかるのですが、くしゃみをしたり、あるいは特に何もしないのに起こることもあり、実に厄介であります。
魔女の一撃(ヘクセンシュス)
先日、日経新聞の健康欄に新潟大学の岡田教授が興味深いことを書いておられました。すなわち、

1.最新の画像診断装置を使った研究によれば、腰痛があっても 85%の人には異常が全く見られない

2.どんな治療法(湿布、鎮痛剤、ブロック注射、手術等)も、治るまでの期間に差が認められない

3.豪州で海外の各研究データをまとめたところ、腰痛の際、ベッドの上で安静にしていた人は、動き回っていた人に比べ回復が遅れていた

4.スペインでの研究によれば、ふかふかベッドで寝ていた人の方が、硬いベッドで寝た人よりも3ヵ月後症状が軽くなっていた


つまり、通常腰痛対策として常識と考えられていることと逆の研究結果も出ており、調べれば調べるほど、なぜ起こるのか、どうしたら治るのかわからなくなってきたようであります。

しかし、どうやら骨折や特殊な病気を除くと、ストレスが引き金になることが多いらしく、現在大規模調査で効果が証明されている治療法は、自己暗示力に期待した「心理療法」だけなのだとか。

人間に特有であると言われる腰痛。てっきり四本足で歩くことによる物理的な宿命かと思っておりましたら、複雑な感情体系をもつことによる心理的宿命であったとは...。

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