最後の赤紙配達人

テーマ:よもやま話
最後の赤紙配達人、市内新居町在住の西邑仁平さんが105歳でお亡くなりになったそうです。昨年の8月10日に、吉岡秀隆が西邑さん役を演じた、TBS「シリーズ激動の昭和 ~最後の赤紙配達人」が放映されました。

それを見た感想を書いて、ずっと非公開のまま置いていたのですが、これを機に公開したいと思います。 


「戦争体験者が戦争についての本音を語り始めていると思います。戦争は二度と起すべきではない、俺たちも本当はイヤだったんだ、と。だれが、赤紙をもらって本当にありがとうございます、と思えるのか。息子が招集されて喜ぶ親がいるものか。

しかし、国を守りたい、家族を守りたい、そのために戦場に行く、その気持ちにも偽りはなかったに違いない。優秀な人たちが、いや優秀で勇敢な人たちから死んでいったのかもしれない。

だから、戦争遂行責任者がかの戦争の責任を取るしかないのだ、と思う。勝ち目のない戦いを避けることができなかった責任を免れることはできない。東京裁判についての異論は種々あろう。しかし、戦勝国が裁かなければ一体誰が裁くというのか?自らで裁いてなお国が一つでいることができたであろうか?

天皇陛下の存在が日本には救いであった。国民の拠所が残されたのだ。天皇陛下を守っただけでもA級戦犯の人たちは、少なくとも戦争責任の一端を果たしたと思う。天皇陛下がいらっしゃらなければ、日本は北朝鮮と韓国のように同じ民族が戦うという最大の悲劇を味わわなければなかったかもしれない。

とにかく、戦争は二度と起してはいけない。当時の日本の状況を見れば、北朝鮮や中国の現状を批判する資格は少なくとも我々にはないと思う。我々が戦いに進まざるを得なかったような道を彼らに選ばさないように努めること。それも我々日本人の使命ではないのか。」


『戦争は絶対あかん』。西邑さんの悲痛な叫びを胸に留め、御冥福を心よりお祈り申し上げます。本当に、本当にご苦労様でした。

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