ちょぼいち

テーマ:よもやま話
俗に「飲む打つ買う」などと申しますが、この中の「打つ」というのは言わずと知れた「バクチ」「ギャンブル」のことであります。私はこの手の賭け事にはほとんど興味がないのですが、先日ある本を読んでおりまして、「ちょぼいち」という言葉があることを知りました。

「ちょぼいち」というのは、江戸時代に流行したサイコロを一個使う賭博で、どの目が出るかを賭け、当たれば4倍の賭け金が戻り、はずれれば胴元に賭け金をとられる、という単純な遊びなんだそうです。

この遊びの控除率、つまり胴元のテラ銭は16.7%、つまり100円かけたらそのうちの17円ほどは胴元に行くようになっており、この率が胴元に有利すぎると考えられたため、「相手をごまかして金を巻き上げる」ことや、あるいは「ペテンにかけるようなこと」を指して、俗に「ちょぼいち」と呼ばれるようになったそうです。

さて、現在大相撲を揺るがしている野球賭博ですが、これの控除率つまり反社会的勢力と呼ばれる人たちの取り分は10%程度だろうとワイドショーで言ってました。そうか、こうしてみると、やっぱり「ちょぼいち」ほどはアコギじゃないわけですよね。とは言え、「10%でもとられ過ぎ、庶民はやっぱりパチンコで我慢しておこう」と思いますよね。

ではこのパチンコの控除率はどれくらいだと思います~?
な、何と20%。つまり確率上は1000円の内200円はパチンコ屋さんへ行くことになってるんです。そしてその一部は北朝鮮へ流れている可能性大。パチンコは韓国では完全に違法だそうですが、日本では何となく換金の違法性が疑われる程度の微妙なポジションですよね。

じゃあ、やっぱりギャンブルは公営の競馬や競艇で堂々とやるべし、と思いましたか。そうです、公営ですもん、そんなアコギなことはあるまいと。ところがすっとこどっこい、この公営ギャンブルの控除率はさらに高く25%だとか。競馬は農林水産省の管轄だそうですので、そんなにごっそりと奪った益金は口蹄疫対策にも使っていただけるんでしょうね?

しょうがない、もう信用できん。こうなったら宝くじしかない。「サマージャンボ宝くじだ~!」と今までは思っていたけれど...。いやいや先の事業仕分けですっかり内情が暴かれちゃって、これの控除率は何と55%!1000円買ったって450円しか戻って来ないんですよ。みんなよく買うよね、こんなスカくじ。

結局、お相撲さんに野球賭博するな!って言うのは、主婦に安いところで買物するな!って言うようなもんかもしれませんね。いや、そういう問題じゃなかったか。でも相撲協会の野球賭博を追及している特別調査委員会の伊藤滋座長って妙に胡散臭いけど、パチンコ関係の団体(?)「社会安全研究財団 」の理事長をしているらしい。

まさか、他のギャンブルに群がっておいしい思いしている人々の特権守るために、お相撲さんの「ちょぼいち以下」の野球賭博を表ざたにしてそれを隠れ蓑にしているという構図?

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