油買うもよし、売るもよし。楽しく老いるためのオイル日記
兼好診断(6)書
テーマ:よもやま話
2010/02/26 09:05
徒然草第三十五段
手のわろき人の、はばからず文(ふみ)書きちらすは、よし。
みぐるしとて、人に書かするは、うるさし。
手のわろき人、つまり字の下手な人が、遠慮せず無造作に書いていくのは、いいんだけど、字が汚いからといって、人に書かせるのはうざい。といったような意味のようです。
さて「書」の思い出と言えば、小学校1年か2年だったか、姉達が習いに行っていた書道教室へ行けと親に言われて、いやいや行ったことがございました。とにかく「力を入れて書きなさい」と言われたのですが、これが小学校で習ったのとは正反対。学校では「そんなに力入れなくていいわよ」と教わったわけです。
私は無謀にも「学校で習ったことと違う!」と息巻きまして、一日にしてその書道教室をやめてしまったのです。親は弱りますわな。娘2人がお世話になった先生に洟垂れ小僧がいちゃもんつけたわけですから。多分菓子折りかなんか持って謝りに行ったんだと思います。
ところが、世の中わからんもんです。この小学校1,2年の担任の先生(若林先生という女の先生でした)も書道は得意でありまして、私はこの先生の指導の下、2年生の時に全国レベルの書道展(硬筆)で賞を獲得したのでありました。
今となりましては、そんな面影は全くないわけですが、それでも兼好先生の仰るように「はばからず文書きちらして」おります。字は性格がよく表れると申します。やたら体が大きく強そうに見えても小さな幼稚な文字を書かれると、「こいつ意外と気が小さいな」とか、華奢な女性が力強く太い字を書いて実は気が強かったりと。
最近はワープロが一般的になって参りまして、ブログなどでも字から性格を判断することは事実上不可能となっております。それにしても近頃の若者は丸文字っていうんですか、みんな同じような字を書きますが、あれは一種の没個性なんでしょか?
手のわろき人の、はばからず文(ふみ)書きちらすは、よし。
みぐるしとて、人に書かするは、うるさし。
手のわろき人、つまり字の下手な人が、遠慮せず無造作に書いていくのは、いいんだけど、字が汚いからといって、人に書かせるのはうざい。といったような意味のようです。
さて「書」の思い出と言えば、小学校1年か2年だったか、姉達が習いに行っていた書道教室へ行けと親に言われて、いやいや行ったことがございました。とにかく「力を入れて書きなさい」と言われたのですが、これが小学校で習ったのとは正反対。学校では「そんなに力入れなくていいわよ」と教わったわけです。
私は無謀にも「学校で習ったことと違う!」と息巻きまして、一日にしてその書道教室をやめてしまったのです。親は弱りますわな。娘2人がお世話になった先生に洟垂れ小僧がいちゃもんつけたわけですから。多分菓子折りかなんか持って謝りに行ったんだと思います。
ところが、世の中わからんもんです。この小学校1,2年の担任の先生(若林先生という女の先生でした)も書道は得意でありまして、私はこの先生の指導の下、2年生の時に全国レベルの書道展(硬筆)で賞を獲得したのでありました。
今となりましては、そんな面影は全くないわけですが、それでも兼好先生の仰るように「はばからず文書きちらして」おります。字は性格がよく表れると申します。やたら体が大きく強そうに見えても小さな幼稚な文字を書かれると、「こいつ意外と気が小さいな」とか、華奢な女性が力強く太い字を書いて実は気が強かったりと。
最近はワープロが一般的になって参りまして、ブログなどでも字から性格を判断することは事実上不可能となっております。それにしても近頃の若者は丸文字っていうんですか、みんな同じような字を書きますが、あれは一種の没個性なんでしょか?
コメント
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ねむり姫2010/02/26 11:47うちの息子も1日で習字を習うのを辞めました。「この地域でこんなレベルでは大変ですよ、お母さん」と言われたので、「申し訳ありません。字が上手になったらまたよろしくお願いします」と言って辞めさせました。
それがトラウマかどうかは知りませんが、職場ではメールも電話も書類もすべて英語だと言ってました(笑)
私は小3の時、硬筆で琵琶湖文化会館に展示してもらいました。影山先生に「ちょっと高いけどユニっていう鉛筆が売ったるさかいに1本だけ買うてもらい」と買い求めた時は宝物を手にしたようにうれしかった。でも『丸山応挙』の『丸』が上手に書けなかった時、魔法の鉛筆のほうがよかったわと思ったのが懐かしいです。
油甚さんと机を並べていた頃も懐かしいです。かわいかった私たちのツーショットは若林先生にはどのように映っていたでしょうね。 ハイ、これで私の正体はばれました。もしかしてとっくにばれてました? -
2010/02/26 16:11字はあきまへん。
いや、字もあきまへんのが正しい。
習ってもその時だけ丁寧な字で、
時間が経てば、もうめちゃくちゃです。
あきらめています(笑) -
2010/02/26 17:12>ねむり姫さんへ
え~!?ねむり姫さんも長葉巻多少やったんですか。いや同い年とおっしゃるからどこかで一緒だったのかと思ったことはありましたが....。影山先生なつかし~。
1,2年が同じクラスでしたか、へ~、でも誰かわからん(笑)
>まーぼうさんへ
いや、あきらめるのはまだ早い。その話は後日。
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2010/02/26 18:58僕は1年間習字に通いましたがきれいになりませんでした…。これは完全に僕の字才の問題だと思います(笑)
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2010/02/26 22:26たまには、手書きのブログも面白いかも。
でも、作る方も読む方も時間がかかるでしょうが。
下駄やのおじさん -
2010/02/26 23:13>ホリンズさんへ
やっぱり字才ってあるんでしょうか。それにしても1年間習うというのがすごい。私は1日でしたから(笑)
>ゲッティさんへ
そうですね。意外な人が上手だったりね。ぱぱ吉さんなんか上手そうだな(笑) -
くん2010/02/27 01:49中学の時、吉井先生の書いたお手本を窓に写してなぞって書いた硬筆で特選をいただきました。後にも先にも習字で賞をもらったのはこれだけです。
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2010/02/27 09:10>くんさんへ
わ~お、吉井先生。また懐かしいお名前が出てきましたね。窓に写してなぞって書く、なるほど現在のお勤め先を選ぶ原点はここら辺にあったのかな?