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風評便乗中(2)

テーマ:よもやま話
きのうは10日集金。いわゆる五十日(ごとおび)というやつでございます。

生憎の雨で気温も下がり、5月に入り暖かい日が続いていたのでひとしお寒さを感じる昼下がり、集金の為駅前通りを車で東進し、8号線バイパスと交わる八幡東の交差点に差し掛かった時、ふと哀れな姿の女子発見。

本当は携帯で写真を撮りたかったくらいなのですが、①信号が青に変りそうだった②すぐ傍に交番がある等々の理由から断念したわけですが、

その女性は雨が降りしきる中、交番のまん前で透明の合羽を着てプラカード(案内表示板)を持ち、こごえそうに立ちすくんでおりました。彼女が持つプラカードの文字を見て唖然とともに納得

「モデルルーム公開中 ○ラ○ブ○-○参○」

マンションを建てる場所のみならず、女性を立たせる場所、天候にも配慮なし。

風評便乗中

テーマ:よもやま話
駅前通りに建ってしまった某KYマンション
「好評分譲中」の赤い垂れ幕

でもでもねえ...

好評なら「分譲済」で、実は「不評分譲中」じゃないの、と疑ってしまう。

あちこちで聞こえる「売れてるのかしら?」の声。こちらは「風評便乗中」

経営者仲間

テーマ:よもやま話
公私さまざまな関係で、お葬式に参列する機会が結構多いんです。昨日もそうでしたが、今年に入って10回目、今月は早くも2回目です。普段スーツを着る機会はほとんどないので、ネクタイを絞める時は「黒」と決っております。

最近は自宅葬が減り、いわゆる○○ホールとか××セレモニーといった斎場でのお葬式がほとんどですが、昨日および3日前の葬式はいずれも大葬式でホール一杯参列者で埋め尽くされる状態でありました。昨日などはごえんさん(お坊さん、つまり僧)が5人もお並びになって、美声でお経の大合唱という感じでありました。

3年ほど前に発刊された「お寺の経済学」という本は、お寺さんが経済的にどう成り立つのかをわかりやすく書いており、興味深く読んだことを覚えています。そんな不謹慎なこと、と思われるかもしれません。でも興味ありませんか?ちょっとは。

日本には寺が約75,000あり、僧数が約30万、信者が6,000万いらっしゃるそうです。人口比でいくと長浜市には40から50寺くらいあることになるのでしょうが、とてもそれくらいでは納まらないでしょうね。湖北はお寺パラダイスと言ってもいいのではないでしょうか。お坊さんの生活はお布施で成り立っているわけですが、布施は「受取る側が礼を言ってはいけない」ものだそうです。布施を「させてあげる」のが僧侶の仕事というわけです。

葬式仏教などと揶揄されることが多いですが、いわゆる○周忌といった追善供養は元々仏教のものではなく、儒教思想による風習だったそうで、これは僧侶の収入を増やす工夫であったと同書は述べています。院号などというものもおそらく同様でしょうね。実際永六輔さんなどは「戒名は悪いことをしてはいけないという戒めの名前。真面目に生きてきた人は名前を変える必要なし」なんておっしゃってますもんね。

ここまで寺が社会に根付いたのはやはり江戸時代の制度設計の威力だそうで、キリスト教禁止の為の寺請制度が檀家制度として今日まで維持されているということだそうであります。(もっとも都会では様相は全く変ってきておりますが)

宗教はなくてはならないもの、お坊さんも尊い仕事をなさっております。でもあまり堅苦しく考えないで同じ目線で生きていきましょうよ。「経(きょう)を営む者」も同じ経営者ではありませんか。南無阿弥陀仏。

融通きかん

テーマ:保険・金融
先日某銀行に赴き、保険代理店の口座から手数料分を出金し自社の口座に振替えるという手続を窓口でお願いした。保険代理店名義は「○○○○損害保険株式会社 代理店 株式会社△△ 代表取締役 ××××」と長いため、以前は専用のゴム判があったのだが、保険会社の社名が合併で変ってからは変更部分だけを切り取って手書きで書くようにした。

ところがうっかり「損害」と書くのを漏らしてしまい○○○○保険会社と続けて書いてしまったので訂正印を求められた。「払出票を自店で書いて持参したので印鑑は持っていない」と言うと「ついでの時に印鑑を持ってまたお越し願えませんか」と言われる。金額の間違いであればアーもウーもないのだが、ただ文字を書き入れるのに訂正印が要る事に納得が行かず食い下がる。

何でも文字が横一列に並んでいればいいが、下の段などに書き加えると後で書き入れたことがわかるので具合が悪いのだそうである。窓口の女性は上司にお伺いをたててくれたが結果は同じだった。「それなら口座を解約する!」とつい口走ったら、その上司はあわてて「ではお店まで訂正印をいただきに参ります」と言い実際雨の中徒歩で来てくださった。気の毒になり帰りは車で送った。

窓口の女性も上司も間違ったことは一つもしておらず、彼らからすれば私こそが理不尽な客である。しかし見ず知らずの者ならともかく、常々出入りしており氏素性もはっきりしている者に対して余りに融通が効かなさすぎではないか。金融庁の方に目が行き過ぎて責任回避のためのシステム作りに明け暮れているのは銀行のみならず保険業界も含めた金融業界に共通である。いつの間にか金融機関は「融通きかん」になってしまった。

「ぼちぼち結論」(養老孟司 中公新書)より
『この国はナァナァでマアマア...それが幸せということを理解できない人が増えたから規則をつくりたがる』

扇(あお)げば尊し

テーマ:よもやま話
今年の曳山祭、総当番が協賛企業へのお礼として「曳山山蔵マップ」をお作りになったのですが、わが「翁山」が「扇山」と誤植になっておりました。下部が同じ「羽」なので実際時々間違えられる方がいらっしゃいます。

そこで無理やり話題を「扇千景」に持って行くのですが、かねてから政治と歌舞伎という全く異質の世界を結びつける存在として彼女には興味を持っておりました。国土交通相、参議院議長などを歴任しており、宝塚では大臣のセリフまで稽古するのかと、その演技(だと信じていた)振りにいつも感心していたものでした。

日本経済新聞の先月の「わたしの履歴書」は、この扇千景さんのお話でした。

彼女は実は学校の先生からは神戸大学進学を薦められるほどの才女だったそうなのですが、父親に女子大以外は認めないと言われ、反発も込めて「宝塚音楽学校」へ進んだというのです。それにしても写真を見ると若い時の美貌は、あの天下の艶福家翫治郎(現藤十郎)を夢中にさせるに余りあるものであったと想像させます。

翫治郎さんの浮気がゴシップになった時の対応も実に冷静で、大歌舞伎俳優を掌中に泳がせるように、霞ヶ関の役人だろうが永田町の政治家だろうが手玉にとってしまうのであろうと思わせました。そして梨園の妻としての男子出産(翫雀、扇雀)という義務も立派に果たし、母親としての存在も大きなものがあります。

何年か前に、養老孟司とテリー伊藤による「オバサンとサムライ」という対談集を読んだのですが、そこで扇千景は
自分の生き方に対して「妻60点、母60点、仕事60点」と語ったと書いてありました。普通に取ればどれも中途半端という反省の弁に聞こえます。

しかし、彼女は「三つ足せば180点」と続けたそうで、養老さんとテリーさんは彼女に「オバサン道の最高の体現者」という称号を与え最大級の賛辞を贈っていました。世の働くお母さん達にも彼女のように胸を張って生きて欲しいものです。

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