経営者仲間

テーマ:よもやま話
公私さまざまな関係で、お葬式に参列する機会が結構多いんです。昨日もそうでしたが、今年に入って10回目、今月は早くも2回目です。普段スーツを着る機会はほとんどないので、ネクタイを絞める時は「黒」と決っております。

最近は自宅葬が減り、いわゆる○○ホールとか××セレモニーといった斎場でのお葬式がほとんどですが、昨日および3日前の葬式はいずれも大葬式でホール一杯参列者で埋め尽くされる状態でありました。昨日などはごえんさん(お坊さん、つまり僧)が5人もお並びになって、美声でお経の大合唱という感じでありました。

3年ほど前に発刊された「お寺の経済学」という本は、お寺さんが経済的にどう成り立つのかをわかりやすく書いており、興味深く読んだことを覚えています。そんな不謹慎なこと、と思われるかもしれません。でも興味ありませんか?ちょっとは。

日本には寺が約75,000あり、僧数が約30万、信者が6,000万いらっしゃるそうです。人口比でいくと長浜市には40から50寺くらいあることになるのでしょうが、とてもそれくらいでは納まらないでしょうね。湖北はお寺パラダイスと言ってもいいのではないでしょうか。お坊さんの生活はお布施で成り立っているわけですが、布施は「受取る側が礼を言ってはいけない」ものだそうです。布施を「させてあげる」のが僧侶の仕事というわけです。

葬式仏教などと揶揄されることが多いですが、いわゆる○周忌といった追善供養は元々仏教のものではなく、儒教思想による風習だったそうで、これは僧侶の収入を増やす工夫であったと同書は述べています。院号などというものもおそらく同様でしょうね。実際永六輔さんなどは「戒名は悪いことをしてはいけないという戒めの名前。真面目に生きてきた人は名前を変える必要なし」なんておっしゃってますもんね。

ここまで寺が社会に根付いたのはやはり江戸時代の制度設計の威力だそうで、キリスト教禁止の為の寺請制度が檀家制度として今日まで維持されているということだそうであります。(もっとも都会では様相は全く変ってきておりますが)

宗教はなくてはならないもの、お坊さんも尊い仕事をなさっております。でもあまり堅苦しく考えないで同じ目線で生きていきましょうよ。「経(きょう)を営む者」も同じ経営者ではありませんか。南無阿弥陀仏。

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