垂井の曳山祭(2)

テーマ:曳山・歌舞伎
垂井には南宮大社という大きな神社があるのですが、曳山祭は同社の祭ではなく、素盞鳴尊(スサノオノミコト)を主神とする比較的小振りの八重垣神社の大祭です。

本日にまず一番山から神前奉芸するのは長浜と同じで、その後は旧中山道上で歌舞伎を演じるのですが、「客山」と称してお互いが他町で上演するのが特徴です。また夜8時半から「三町すりかすり」といって3基が辻ですれ違います。と言っても喧嘩を期待しないで下さいね。

長浜で言う「夕渡り」に代わるものとして「古式練込み」が午前11時から行なわれますが、今年は真夏並みの気候なので、役者達が可哀想です。ちなみに垂井では役者のことを「芸児(げいじ)」と呼びますが、最初何の長さを測るんやろと思ってしまいました。

長浜では「若衆」が狂言執行の中心となりますが、垂井では「青年」と呼ばれる20代の男達がその役を担います。どこやらの商業団体のように50歳を過ぎても青年などと自称する厚顔さはありません。

裸参りこそありませんが、曳山曳行の際に青年5名が紋付袴姿で屋根の上に乗って、扇子を振り拡声機を持って「オッサー」「オッサー」と大声で曳手を叱咤激励します。どうもこれが青年たちの血を最も熱く煮えたぎらせる役目のようです。


そしてもう一つ、辻で方向を変えるときに長浜のように無造作に曳き回す事はせず、曳山の前方の梶棒を数名の青年が高々と持ち上げて後輪のみで回転させます。曳山を大切にする気持は垂井の方が上かもしれませんね。

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