油買うもよし、売るもよし。楽しく老いるためのオイル日記

箱根駅伝は経済戦争

テーマ:スポーツ
大学入試センター試験も終わり、いよいよ私立大学の受験も本番。大学受験生を抱える親御さんは大変なこととお察し申し上げます。少し前になりますが、1/10の朝日新聞beのコラムにジャーナリストの生島淳氏が面白い事を書いておりました。すなわち「箱根駅伝は『経済戦争』だ」と。

金融危機の影響は社会人チームの廃部やホンダのF1撤退など日本のスポーツ界にも及んでいるが、箱根駅伝に限って言えば暗いニュースを忘れるほど活況を呈している。なぜ箱根はこれだけ元気なのか?「その原因を探っていくと、大学の経営計画の中に組み込まれた箱根駅伝の姿が浮かび上がってくる」と氏は続ける。

つまり
1.箱根は87年から始まったTV中継で、往復11時間に渡って学校名が連呼されるだけではなく、入学試験の出願締め切りの直前という最高のタイミングで行なわれるため、箱根への出場=大学の宣伝となり、受験料収入につながる(箱根を上位で走行した場合、数億円単位で受験料収入が増えるらしい)

2.20校以上が強化費を投じ、高校生に対する勧誘合戦を演じ、必然的に競技レベルも上がってくる。各大学が本腰を入れている事で、ますます活況を呈し、競技の宣伝媒体価値も上がっている。

3.選手の獲得競争は、授業料、寮費の給付などの「経済支援」の戦いにもなっており、一方で駅伝の成績が大学の経営に直結することから、監督の結果責任は厳しく問われるようになった。(1年前の大会後、日大、中大、大東大等の名門校の監督交代が相次いだ)

「箱根駅伝の隆盛は、大学生のタスキにかけるひたむきな思いだけではなく、小子化時代の各大学の経営に絡んだ思惑が支えているのである」と氏は結んでいる。受験戦争という言葉は受験生だけのものではなく、大学にとってもそうなりつつあるということか。

そう言えば、山梨学院大、中央学院大、上武大、等々、箱根駅伝を見て初めて知った大学結構あるなあ。

今年、スーパールーキー柏原の大活躍で栄冠をつかんだ東洋大、受験生がどっと増えるんでしょうな。そのうち「たすき王子」とか出てきそうだな。

コメント

  1. くん
    2009/01/31 11:30
    大学の経済戦争であり、マスメディアの視聴率、購読数戦争かもしれません。箱根駅伝は日本テレビ、読売新聞が必要以上にドラマ化している背景があるとも言われています。
    選手が箱根駅伝で燃え尽きてしまい、マラソンに代表される男子長距離の有望な選手が出てこない状況もあるとのことです。
  2. 2009/01/31 11:52
    早稲田OBの花田監督を迎えた上武大なんか典型でしょうなぁ。
    上武大なんて、あるの全く知らんかったし、花田監督ということでテレビの露出度もかなりありましたからね。
  3. 2009/01/31 13:22
    >くんさんへ
    駅伝で燃え尽きる気持ち、何となく理解できます。陸上は個人競技なんですが、その中でリレーや駅伝は数少ないチームプレーですからね。うちの息子も陸上をやっているのですが、リレーは個人種目より気持ちが入るようです。やっぱり日本人好みなのかな、チームプレーは。

    >ねむりはかせへ
    駅伝のかつてのスターを指導者に呼び込むのも、大きな戦術ですね、大学としては。早稲田ですら桑田やら福原愛を入学させて人気取りせなあかん時代ですから、大変なこってす。

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