油買うもよし、売るもよし。楽しく老いるためのオイル日記

Bタイプ労働のすすめ

テーマ:まちづくり
先日、商店街で手作りの明かりを作ったという内容のブログで当商店街の理事長が器用である、ということを書いていて、ふと7,8年前に読んだ本のことを思い出した。

杉本良夫氏著の「オーストラリア -多文化社会の選択」(岩波新書)だった、そうそう。その中に書かれていた気になったキーワードが「Bタイプ労働」。Bタイプ労働というのは、賃金を得て行う労働「Aタイプ労働」に対する呼び名で、一言でいうと「日曜大工以上プロ未満」だったと思う。

著者はオーストラリアのGDPは日本の半分ぐらいなのに、何故日本以上に「余裕のある」生活が営まれているのか?という疑問に、GDPに顕れないこの「Bタイプ労働」が寄与していると指摘していた。つまり、例えばDIYで家の改築をすれば、賃金としてGDPには反映されないが確実に住居環境は改善される、というわけだ。

日本でも例えば葉刈りや配線工事を自分でやったりする人もいるし、最近ではコンピューター関係のことを自分でやってしまう人もいるから、こういうのもBタイプ労働になるのかな。さらに自分の家のことだけでなく、いわゆるボランティアで自分の能力を発揮する人もおり、それも同じようにGDPには反映されないが社会には貢献しているわけで、まちの活力や豊かさは、こうしたBタイプ労働の多寡にかかっているようにも思える。

さて昨日のビアレ・ルーチェにベッラ・ストラーダ、雨も直前に上がって無事開催。

Aタイプ労働: 黒壁ベッラ・ストラーダの灯り

Bタイプ労働: 博物館通りビアレ・ルーチェの灯り


写真の腕がDタイプ労働だな、こりゃ。



コメント

  1. 2008/08/31 09:50
    道州制、広域合併に伴う「地域づくり協議会」なんかはまさしくこのBタイプ労働ですね。
    Aタイプの労働をしてもなかなかお金に結びつかないこのご時世、アムロのような「ニュータイプ」を目指したいものです。
  2. 2008/08/31 12:06
    基本はBタイプ、という暮らし方が
    主流だった時代は、そう昔じゃないし、
    今も「エコ」という視点などから
    Bへ行こうとしている向きも多いんじゃあないでしょうか。
    その質の満足度(作り手側の)をどこらへんにおくか、
    ってことを、3枚の写真が語っているようです(^^)。
    観光拠点という顔をもつ町角と、暮らしのある通りとでは、
    当然、それは異なるものですもんね。

    …にしても、やっと「ビアレ・ルーチェ」という名称が
    イベントとして馴染んできたかと思ったら、
    「ベッラ・ストラーダ」って何語ですかぃな?
    いっそ博物館通りは、「京都・花灯路」のような
    床しき愛称を謳ってはいかがでしょう? 
  3. 2008/08/31 12:17
    >tossanへ
    地域づくり協議会ごくろうさまです。すみません、ガンダム見てなかったんで一瞬安室の顔が浮かんでしまいました。おわびに、ガンダムのアムロ・レイの語源は、「ゼロ戦の開発コード・A6M→エーロクエム→あろむ→アムロ・零→アムロ・レイ」だと何かのブログに書いてありました。結構オールドタイプじゃないですか。
  4. 2008/08/31 12:32
    >メイさんへ
    写真ではわかってもらえないでしょうが、想像以上の出来栄えに博物館通りのメンバーはいささか興奮気味でした。前理事長が「イベントの成否は手間である!」と喝破されておりました。

    ちなみに「ベッラ・ストラーダ」もイタリア語で、意味は「美しい道」だとか。アインも「ビアレ・フォルナーチェ」に「ピアッツァ・バンビーニ」、レストランは「ピッコロ・ボスコ」に「オステリア・ヴェリータ」に「ラ・ヴィタリータ」ですか。とにかく伊語お見知りおきを。(個人的には仏語で「黒壁」の「ミュルノワール」好きだったんですけどね)

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