油買うもよし、売るもよし。楽しく老いるためのオイル日記

木工名人

テーマ:まちづくり
曳山祭も終わり一段落したし、好天気が続くので「尻引き」を荏ノ油で磨いて手入れをすることにいたしました。ちなみに尻引きとは、浄瑠璃の太夫が座ったままでも下腹と腰にグッと力を入れやすくするためのいわゆる「座椅子」のこと。
バラバラにして磨いて
組み立てますと

以前は脚部が開閉式の市販の小さな正座椅子に高さを調節するためにコミック本をガムテープで貼り付けたものを使っておりましたが、ちょっと貧乏くさいので、ネットで公開されていたプロのそれの分解写真を参考に作ってもらったのが1年ほど前。

さて誰に頼もうかと思案したのですが、思い浮かんだのが片山木工所さん。片山さんの三男さんとうちの息子が同級生で、一緒だったのは小学校だけで中学校も高校も別だったのですが、ずっと親しくさせていただいておりました。

その関係で、私が曳山祭の若衆筆頭を務めた時に三男さんに舞台方で出場していただきました。その時の演目が俊寛だったのですが、千鳥という娘役が使う汐熊手という道具が本番直前に松竹から送られて来たものが大人仕様で子供には大きすぎたため、急遽片山さんに作っていただいたことがあります。
左手に持っているのが汐熊手
その出来栄えを見てびっくり。仕上がりの美しさもさることながら、柄の部分が先に行くほど太くなるように細工してあって、力を入れて振っても熊手の部分が抜けないように細工されていました。プロとしては当然の技だったのでしょうが、突然のオーダーに対する対応としては完璧以上のものでした。

片山さんは木工ろくろを駆使して、現在は観光客向けなどにカラフルな「浜独楽」を主力製品として作成しておられ、長信さんの今年のカレンダーに取り上げられたり、つい先日は「さざなみ通信」の最新号の一面を飾っておられました。
浜独楽
創業されたお父さんの遺品を「息子の後継は諦めましたが、片山木工所の仕事を伝えるため遺してやりたい」とさざなみ通信の最後に。う~ん、この仕事も絶やさせるのはあまりにも惜しいなあ。◯◯ちゃん(息子の友だち)継がんか?

コメント

  1. 2015/04/30 01:56
    後見用として売り出したら 24台は売れそうな気がしますな。
  2. 2015/04/30 08:36
    >ねむりはかせへ
    では、まず高砂山さんと孔雀山さんからお願いいたします(笑)

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2015/05      >>
26 27 28 29 30 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 1 2 3 4 5 6

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧