油買うもよし、売るもよし。楽しく老いるためのオイル日記
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のれんが好き

テーマ:油甚本店
唐突ですが「のれん」が好きなんです、私。場所を隔てているようで、中が透けて見えたりして、空気は通い合っているみたいな、そんないい加減なところが日本らしくて。

漢字で書くと「暖簾」つまり「暖かいすだれ」ですな。私は暖かいのより涼しげな麻ののれんが好きで、今は季節に合わせて桜柄ののれんを掛けています。

毎年アインで1枚ずつのれんを買うのが恒例となってきました。以前は京都の森岡もん子さんのを買っていたのですが最近参加されなくなり、今は同じ京都の今成さんの作品が一番の好みです。(桜ののれんも今成さん作)

「のれんを守る」「のれん代」と言うように「のれん」には「信用」や「営業権」という意味もあり商売には欠かせない言葉ですが、一方で「悪い品をごまかして売りつける商人」のことを「暖簾師」というそうであります。のれんを傷つけるようなことはしたくないものです。

ウィンドウも祭り

テーマ:曳山・歌舞伎
先日南側のウィンドウを紹介いたしましたが、本日は北側君(公明党幹事長ではありませんよ)をご紹介させていただきます。

商品関係はすっぽり撤去して、すっかり曳山まつりでございます。よく見えないと思いますが上段には各山組が演ずる演目の錦絵を飾り、下段でその演目の見所を解説しております。商売を犠牲にして祭とは頭おかしいんちゃうか、とお思いでしょう?その通りですので言い訳はいたしません。

では折角ですのでウィンドウ内をここに再現いたしましょう、ご迷惑でしょうけど。

まずは青海山。演ずる芸題は「鬼一法眼三略巻 菊畑」でございます。
虎の巻を狙って、菊畑が盛りの鬼一法眼の館に入りこんだ奴智恵内(鬼三太)と奴虎蔵(牛若丸)。牛若と智恵内のノリのせりふの華麗さが特徴で、目の覚めるような絢爛とした躍動性が楽しめる。最近では平成18年(2006)に鳳凰山が上演している。

続きまして諌皷山は「京人形左彫」
左甚五郎が想いを懸けた遊女に似せて彫った京人形に魂が入って動き出したという伝説に基づいた舞踊劇。懐に鏡を出し入れすることで京人形が堅い男(甚五郎)の所作から柔らかな花魁の振りに移る変化が眼目。昭和59年(1984)に同町が演じて以来24年ぶりの演目。

それから「義経千本桜 河連法眼館の場」を演じるのは春日山
春日山前回上演の「吉野山」の続きで俗に「四の切」と呼ばれる場面。佐藤忠信を名乗る二人の者。この詮議を静に委ねる義経。初音の鼓を打つと正体を現した忠信は狐の化身で、親狐の皮の鼓を慕う子狐の哀れさが見せ所。曳山では同町が平成8年(1996)に上演している。

最後に控えしは月宮殿の「碁太平記白石噺 新吉原 揚屋」なりけり。
華やかな吉原の廓に全盛を誇る傾城の姉宮城野と奥州から訪ねてきた田舎弁丸出しの妹信夫の対照が面白く、因業と相場の決っている女郎屋の亭主惣六の思いもかけぬ厚い思いやりも見所。曳山の外題としては、平成2年(1991)に諌皷山が上演している。

ご退屈、いや、お楽しみいただけたでしょうか。

くいだおれ閉店?!

テーマ:よもやま話
大阪名物くいだおれが7月で閉店だそうであります。えーーー!?っと言いつつ、自分自身実は中に入ったことがないことに気がつきました。くいだおれと言えば例の人形「くいだおれ太郎」。先日大阪に行ったときに偶然写真を撮っておいたのですが、心なしか寂しげな表情に見えます。

うちの家内も「くいだおれって土産物屋さんかと思ってた」と言うように、バラエティに富んだ飲食店が周辺にたくさんできて、最近は利用客が減っていたようです。

しかしここは大阪です。ひょっとすると紳士服店や家具屋さんの「閉店」セールよろしく、客を引きつける作戦なのではないかと疑ってしまいます。よしんば事実だとしても、火事で焼けた法善寺横丁を復活させた大阪。「くいだおれを守れ」運動が始まるに違いありません。

まあ何はともあれ皆さん、大阪ミナミに行かれた際は是非「くいだおれ」でお食事なさって来て下さい、悔い倒れのないように。

曳山パンフレット出揃う

テーマ:曳山・歌舞伎
曳山まつりの季節がやって参りました。今日はもう線香番に裸参り。自分ところの出番でないと、あっという間に本番がやって来ますね。

まつり運営の重要な資金源となっているパンフレット。今年も4町出揃いました。自分の出番の時に各町の知人に広告を依頼しているので、壁打ちのテニスボールのように着実にこちらにも返って参ります。

まず届きましたのが、青海山北町組のパンフ。「北」という文字がデザインされた扇子を濃淡のグラデーションをつけて3枚並べてあります。なかなか落ち着いた都会的センスのある表紙です。明文舎印刷商事さんの仕事のようです。中身は西中の校長先生や徳島大矢部准教授の寄稿文などが特徴です。(140ページ)

続きましては諌皷山御堂前組。ここは胴幕の鶏の図の一部をそのまま表紙にしてあります。紙質に凹凸があって懸装幕の質感が良く出ています。デザイン・レイアウトは我が翁山もお世話になっているアール・プロダクツさんで、随所に彼のこだわりが見られますが、特に前回出番のNostalgic Photo Graphicsは写真も語り書きも必見。(72ページ)

それから月宮殿田町組。こちらは12基のうち最も亭が美しいと言われておりますが、そのあたりに焦点をあてた写真が表紙となっており、頂上の水晶玉の輝きと力強い「曳山まつり」という題字が印象的。若衆筆頭であり曳山博物館の職員でもある小池君の「ヤマキチ」という題のあいさつ文は情熱のこもった名文です。(84ページ)

そして最後に参りましたのが春日山本町組のそれ。滋賀夕刊の押谷さんが若衆の意気のこもった大作と絶賛されておりました。「完全保存版」と書いてあり、江戸時代から昭和62年までの外題が書かれた冊子が付録としてついております。何と206ページ!過去最太、最重量、メタボリックパンフレットです。
ちなみにこのように並べてみますと、お好きなものが選べる「ギフトカタログ」との区別がつきません。

協賛頂いております各企業様にはいろいろご不満、ご批判もあると思いますが、各町各様のパンフレット競争もまつりの活力の一部とご理解いただき、引続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

ウィンドウ花見ングーう

テーマ:油甚本店
桜が満開いや雨で散りかけかもしれませんが、ともかく油甚本店には大きなウィンドウ(これを我が博物館通りではストリートミュージアムなどと称して一人いやみんなで悦に入っている)が二つありまして、これのお世話をせにゃならんのです。

商店街の申し合わせで、商品だけでなく店の歴史の紹介、道具の展示、季節感の創出などが求められているわけですが、改装後10年以上経ちますとお守にくたびれて来て、毎年ついついマンネリとなってしまいます。

現在南側のウィンドウは、そういう訳で「桜」をテーマにしております。携帯電話のカメラなのでちっとも美しくないですが、雰囲気だけでも味わってもらいましょうか。

両側に置いてあるのが量り売り用の油壺(常滑焼)でして、上に吊ってあるのは、仰々しい木枠に入っておりますが京都の御室仁和寺で買った「てぬぐい」であります。木枠はアイン(芸術版楽市楽座)で購入しました。少々高かったですが、中に入れる手ぬぐいで季節感が出せるし、手ぬぐいは安いですからね。

下の段は椿油を舟板でつくったオブジェ(これもアインで買った)の上に並べておりまして、折り紙で折った桜の花びらで演出しております。折り紙もコストがかからず、日焼けしても作り直せばいいので季節感を出すのに愛用しております。

他の店も工夫を凝らしておられるハズ(?)ですので、博物館通りへ是非ウィンドウショッピングーうにお越し下さいませ。

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