正信偈謎のカナ

テーマ:よもやま話
昨日は親戚のご法事にお参りさせていただいたのですが、ごえんさんが阿弥陀経やら何やらご読経された後、全員で正信偈をあげるわけですが、いつも字の読み方に迷う箇所が所々にあります。

例えば、最後の方で「仏光照曜最第一」の「照曜」。意味はともかく「しょうよう」と読みたくなるのですが、カナは「せうえう」と打ってあり、実際そのように読まれているみたいです。

で、この「照曜」の左肩に「ワ」というカナが打ってある。これは何を意味するのか?ひょっとすると、「照曜」をどのように読むかということを示すサインのようなものなのではないのか?

そんな風にお経を見ていくと、所々に同じように左肩に「ツ」だの「ノ」だのとカナが打ってある文字が散見されます。

このページの一番最後の行を見て下さい。「必至滅度願成就」の「必」の左肩には「ツ」、「滅」の左肩には「ノ」の文字が。「必至」は「ひツし」、「滅度」は「めツど」とカナが打ってあります。

これはあくまでも私の推測ですが、「ツ」の場合は「ひツし」を促音で、つまり「ひっし」と読み、「ノ」の場合は「めツど」を「めつど」と「つ」をそのまんま読むのではないでしょうか?

そう思いましたのも、この「ツ」または「ナ」のカナがついてある漢字はどれも「◯ツ」と読むことができるので、これを促音で読むかそうでないかを指示しているのではないかと。

「ツ」と「ノ」の文字は随所に登場しますが、最初に書きました「ワ」の字をもう一箇所発見いたしました。「光暁かふらぬものはなし」の「光暁」は「こうけう」と読みがながふってあり「暁」の左肩に「ワ」が。これも「暁」を「けう」という、それこそ稀有な読み方をするサインなのではないでしょうか。

お隣に敬虔なる真宗門徒でお経に詳しいねむりはかせが座っておられましたので、尋ねてみましたが「わからん」とのことでしたし、ネットで調べてみても出てまいりません。

どなたか(特ににーにさんあたり)、真相をご教示下さりますれば幸いです。ちなみに真宗大谷派です。

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