にべもない

テーマ:言葉・漢字
昨日のブログの最後、W仏壇店さんの言い様に「にべもない」という言葉を思い出してしまいました。「そっけない、冷たい」という意味でよく使われますが、そういえば「にべ」って何なんでしょう?

調べてみますと、「にべ」とはスズキの仲間のお魚なんですね。で、その浮き袋が粘り気が強いんで接着剤の原料として使用されたと。それが「膠(にかわ)」や「にべにかわ」と呼ばれたんですね。

粘着力の強さから、「にべ」は他人との親密関係を意味するようにもなり、ひどく無愛想なことを「にべもない」や「にべない」と言うようになったそうです。

にべは漢字で「「鰾膠」もしくは「膠」と書くそうで、まさに「膠(にかわ)」なんですね。ちなみに「にかわ」とは「動物の皮や骨などから作られる接着剤」で純度が高いものはゼラチン。コラーゲンとかもその部類ですか?あ、ひょっとして「にかわ」は「煮皮」という製造過程から来てるんかな?

「膠漆(こうしつ)の交わり」なんていう言葉もあるんですね。「にかわ」と「うるし」で塗り固めたような交わりから極めて親密で堅い交わりの例え。あるいは「漆膠(しっこう)の契り」とは「夫婦や男女が添い遂げることを言い交わすこと」だそうです。「しっこ」とちゃうよ。

ふぅ~む、ニベアクリームの「ニベ」はどうなんやろ?膠が混ざったるんやろか?いやいや、ニベアはラテン語で「雪のように白い」を意味する niveus/nivea/niveum からだそうな。白いと言えば、K社の美白クリーム騒動で逆にニベアの人気がうんと上がり、棚にはすっかり「ニベもない」とか(嘘)。

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