うめぼし

テーマ:言葉・漢字
この間、ビリのご当地方言である「げべ」について書きましたら、きれいやyさんから「今思い出したけど、げっちゃになった小さい子は 梅干しやから許される法則 ありませんでした?」という興味深いコメントを頂戴いたしました。

そう「うめぼし」。一緒に遊んでいて小さい子は鬼にならなくてすむ特別ルールがありましたよね。これって、当然全国的な用語だと思っていませんでした?でも、何で「うめぼし」というのか、理由がよくわかりません。

みーなやさざなみ通信の「湖北のことば」で取り上げられたことあるんでしょうかね?ま、私なりにこの件について調べてみようと思いましたら、「ウィフリ調査団」というドンピシャのサイトを偶然見つけました。質問もまさに「『うめぼし』って言う?」

どうやら、結論的にいうと全国的に「うめぼし」という地域は他に無いみたいですね。そもそも、これの標準語は何なんでしょうか?東京では「(お)みそ」「みそっかす」「(お)まめ」など、大豆、味噌系が使われておりますね。

大辞泉を引いてみますと、「みそ」には「泣きみそ」「弱みそ」など、「弱者をあざけっていう」意がございます。また、「まめ」は「豆記者」など「子どもである意を表す」とも。豆といえば節分で鬼が嫌うものですから、「鬼を避ける=まめ」という粋な説もあるようです。

「みそっかす」は本来「「すった味噌をこしたかす」でありますが、これは「子どもの遊びなどで一人前に扱ってもらえない子ども。みそっこ」と堂々と辞書に定義されてるんですね。やっぱり、「みそ」「みそっかす」が標準語かな。

関西では「ごまめ」が定番とありましたけど、そんな言い方聞いたことないですよね。やっぱりこの辺は関西ちがうのね。ちなみに「ごまめの歯ぎしり」とは「力のない者がいたずらに憤慨し悔しがること」のたとえ。

おいおい、と言いたくなるのが東北。「あぶらっこ」に「あぶらすっこ」に「あぶらしっこ」だとぉ~。あぶらをバカにするのもいい加減にしてけろ。就中、「あぶらしっこ」はあかんやろぉ~。

いずれにせよ、今は子どもが少なくなり、一人ひとりがゲームで遊ぶ世の中ですから、「みそっかす」も「うめぼし」も死語になっちゃうんでしょうかね。あ、「あぶらしっこ」もね。



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